北朝鮮と中国、拉致問題

昨日(21日)午後3時から自民党本部で「北朝鮮による拉致問題対策本部・外交部会合同会議「が開かれて出席した。

会には拉致家族の会代表の飯塚繁雄氏、救う会会長の西岡力氏、特定失踪者問題調査会代表の荒木和博氏も出席し挨拶した。

その中で、飯塚氏は、これまで拉致被害者救出運動の先頭に立っていた横田めぐみさんのご両親が高齢のため会議に出席出来なくなった。家族会としては今年中に拉致被害者を救出することを強く求めると発言された。

また、「家族会・救う会 今後の運動方針」にもその旨記されている。

複数の国会議員から北朝鮮に対する制裁の強化という話が出た、実現可能な制裁でまだ実施されていない制裁もあると具体例を挙げた発言もあった。

外務省の「最近の北朝鮮情勢」報告の中で、中国による北朝鮮からの石炭輸入の停止の報告があった。

報告書の中に、米国の民間調査会社による調査として、2016年12月の中国による北朝鮮からの石炭輸入量が書かれており、輸入額1億6,820万米ドル、輸入量200万3,972メートル・トンという数字があった。

この数字は国連安保理決議2321号が定める2016年11月30日〜12月31日の上限である輸入額5349万5,894米ドル、輸入量100万866メートル・トンを、大幅に超える、額ベースでは上限の約3倍、量ベースでは上限の約2倍である。

今回、金正男テロ事件で中国が石炭の輸入停止を発表したが、それが本当に守られるのか。

また、中国から北朝鮮に送られているとみられている原油のパイプラインを停止しない限り制裁の実効性は薄いのではないだろうか。

安倍首相の訪米報告

 2月15日(水) 10時から参議院本会議が開かれ、安倍首相の訪米報告があり、5名の議員が質疑に立った。

自民党西田昌司議員は、まず日米安保条約の発展と防衛力の増強を求めた。

続いて、日本と米国がWIN-WINの関係を築くことができるもう一つの戦略は日本の内需拡大であるとし、そのために重要なのは山陰や四国などの新幹線ネットワークの整備であると位置付け、その為の財源として、現在7社に分割民営化された旧国鉄の株式を一旦政府が買い上げて(現在の株価で約10兆円)、10年をめどに再統合し再上場をする方法を提案した。

この方法は西田昌司議員の持論で、私は初めて聞いた時から評価している。

なお、私は今回の安倍首相の訪米は大きな成果を上げたと評価しているが、トランプ政権のマイケル・フリン国家安全保障担当補佐官が辞任したニュースが流れ、他にも陣営の何人かが微妙な立場にいるとの報道もある。

トランプ政権がまだ不安定のようなのが心配である。

金正男暗殺

北朝鮮金正男が暗殺され、今までの報道を見るとどうやら北朝鮮が行った可能性が非常に高い。

最近、中国が金正恩をおろして金正男北朝鮮のトップに据えるのではないかとの憶測記事がインターネットニュースで流れていた。

1983年10月8日ビルマのラングーンを訪問中の当時の全斗煥韓国大統領をねらった、ラングーン爆弾テロ事件があり、実行犯の北朝鮮工作員が逮捕された。また、1987年11月29日には大韓航空機爆破事件があった。

いずれも金正日の指図であった、今回は金正恩の指示があったのではないかと報道されている。

いずれの事件も国際社会の反応など無視した状況で行っている。

我々はそういう国が隣にある。

高知の自衛隊と建国記念日

11日(土) 午後12時より高知市内の高知商工会館で自衛隊高知地方協力本部の創設10周年式典と建国記念日を祝う会があり、午前9時に宿毛の自宅を出た。

宿毛を出た時から雪が降っていたが、10分ほど走って中村宿毛道路に乗る手前から大雪となっており、高速道路の反対車線は積もっていた。

四万十市中村はすでに雪が積もっており、黒潮町大方までは雪が降っており、高知市内までたどり着けるか心配であったが大方を過ぎると晴れており、窪川が少し降っていたが高知市内は晴れていた。

自衛隊高知地方協力本部はそれまでの高知地方連絡本部も含めると62年の歴史がある。

中谷元衆議院議員の後で祝辞の機会を頂いた。

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地方協力本部の主な業務は自衛隊の広報と隊員の募集。

挨拶の中で、平成22年3月に陸上自衛隊第14旅団第50普通科連隊の高知駐屯の機会に、当時の竹田本部長と高知県議会防衛議員連盟を作った話をさせて頂いた。

また、募集に関しては南本部長が少子高齢化や高卒で就職する人の減少などで募集に苦労している話があったので、私が先週の7日に防衛省へ村川海上幕僚長を表敬訪問した際に、村川幕僚長から、とりわけ海上自衛隊の船乗りの希望が少なく人集めに苦労している話を聞いた事を紹介し、防衛予算は増えており、装備も少しずつ増えてはいるが、肝心の自衛官が定員に足りない。なんとか地方協力本部に頑張って頂きたいと話させて頂いた。

日本を取り巻く国際情勢が緊張感が増す中で、自衛官の増員は喫緊の課題であり、自民党内でも対策を求める声が上がっている。

午後1時30分からは高知会館で「建国記念日をお祝いする県民集会」に出席し祝辞の機会を頂いた。

ここでは天皇陛下のご譲位に対する私の考え方と憲法改正の話をさせて頂いた。

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この日は県内各地で行事があるとはいえ、県議会からは浜田英宏県議のみの出席、寂しい限りであった。高知市議会から浜口市議中土佐町議会から佐竹町議が出席した。

二部の記念講演は有本香氏の講演であったが四万十市で所用があり、聞くことが出来なかった。

外交・防衛委員会の参考人質疑

9日(木)午前10時から、私の所属する参議院外交防衛委員会参考人を呼んで、外交、防衛等に関する調査が行われた。

参考人岡本行夫元総理大臣補佐官、渡辺頼純慶応大学総合政策学部教授、木村汎北海道大学名誉教授、酒井啓子千葉大学政経学部長の4人。

岡本行夫氏はトランプ大統領に関する話、渡邉頼純教授は日本のTPP参加問題の今後の展開について、木村汎教授はロシア外交について、酒井啓子教授は中東問題についてそれぞれ15分間ずつ講演し、その後、自民党始め7人の議員からそれぞれ10分間の持ち時間で質疑があった。

岡本参考人の話はテレビなどで聞いていたが、トランプ政権に対して日本の取るべき外交などについての話があり、その後、尖閣諸島日米安保条約が適用されるとの確認を取る事は大切だが、日本の防衛費をもっと増やして自国は自分で守るという姿勢を示す必要があるとのお話であった。

渡邉参考人の話は国際貿易の話、木村参考人の話は対ロシア外交の話で、ロシアと交渉する時は、初めから4島の返還を持ち出すと、相手は2島返還になり、全く返還しないとなる。

初めは南樺太や全千島の返還から持ち出すべきだという人がいるが、それも1方法で、ロシアとの交渉の仕方をもっと考えるべきだとの話があった。

酒井参考人は中東情勢の話であった。

今朝も(10日)党本部で安全保障調査会・国防部会合同の第ニ回目の勉強会があり、国際テロ情勢ついて、上村司外務省中東アフリカ局長の話があったが、シリア、イラン、トルコ、サウジアラビアイスラエルなどの中東情勢は、国家という括りだけではなく、宗教、部族、原油価格などが複雑に絡み合っている上に、ロシア、アメリカの思惑が重なり、複雑すぎてよくわからない。

日本人の感覚では非常に分り難い、中東が原油の産地でなければ関わりたくないものだと思った。

海上幕僚長を表敬訪問

午後2時50分に防衛省を訪れ、昨年12月に就任した村川豊海上幕僚長を表敬訪問した。

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下の写真後方の額は東郷平八郎元帥、

海上幕僚長の武居氏は昨年8月に表敬訪問していたが、村川海上幕僚長は初めての訪問。

昨年秋、中谷元衆議院議員と中平富弘宿毛市長が当時の武居海上幕僚長を訪問した時に、副幕僚長として同席していたという事で、宿毛の事は良くご存知であった。

再度宿毛のお願いをした。