徴用工に係る韓国最高裁判決について

この件についてニュースを聞いて唖然とした。

国際常識のない国である事は承知していたが、ここまでやるかと思っていたら、今朝のニュースで盧武鉉大統領時代に、大統領自ら「徴用工問題は解決済だ」と発言しておきながら、その後本人が全く逆の見解を述べた、と報道されていて2度驚いた。

こんな国と関わるなとこのブログでも書いてきたが、隣国ゆえそういうわけにもいかん。

すぐに河野外務大臣が、李洙勲韓国大使を外務省に呼びつけて厳重に申し入れを行ったとの報道、そして安倍首相の見解をテレビで見て、安心した。

今朝午前8時から、自民党政調会外交部会等でも合同会議を開いてこの問題の説明があった。

私は同時刻に、別の場所で四国治水期成同盟連合会の意見交換会があり、そちらに出席していたので、秘書に資料を取って来てもらった。

その資料によると、河野外務大臣の発言は以下の通りです。

「1、日韓両国は、1965年の国交正常化の際に締結された日韓基本条約及びその関連協定の基礎の上に、緊密な友好協力関係を築いてきました。その中核である日韓請求権協定は、日本から韓国に対して無償3億ドル、有償2億ドルの資金協力を約束するとともに、両締約国及びその国民(法人を含む)の財産、権利及び利益並びに両締約国及びその国民の間の請求権に関する問題は「完全かつ最終的に解決」されており、いかなる主張もすることができない(第2条)ことを定めており、これまでの日韓関係の基礎となってきました。

2、それにもかかわらず、本30日、大韓民国大法院が、新日鐡住金株式会社に対し、損害賠償の支払い等を命じる判決を確定させました。この判決は、日韓請求権協定第2条に明らかに反し、日本企業に対し不当な不利益を負わせるものであるばかりか、1965年の国交正常化以来築いてきた日韓の友好協力関係の法的基盤を根本から覆すものであって、極めて遺憾であり、断じて受け入れることができません。

3、日本としては大韓民国に対し、日本の上記の立場を改めて伝達するとともに、大韓民国が直ちに国際法違反の状態を是正することを含め、適切な措置を講じることを強く求めます。

4、また、直ちに適切な措置が講じられられない場合には、日本として、日本企業の正当な経済活動の保護の観点からも、国際裁判も含め、あらゆる選択肢を視野に入れ、毅然とした対応を講じる考えです。この一環として外務省として本件に万全の態勢で臨むため、本日、アジア大洋州局に日韓請求権関連問題対策室を設置した。」

アメリカ軍人から見た自衛隊の実力

f:id:nakanishi-satoshi:20181030160611j:image

今年の7月に宝島社から出版された本だ。書いたのは元アメリカ陸軍大佐、スティーブ・A・タウン氏、

2歳の時に宣教師である父に連れられて日本に来て中学生までいた。

その後アメリカへ帰り、大学卒業後、米国軍人となり、長く在日米軍で勤務していた。

私は、テレビのルポルタージュ番組や書物で米軍の高官が日本の自衛隊を高く評価する声や文を読んでいた。

この本でも自衛隊と隊員の優秀さが実例を挙げて紹介されている、是非読んで頂きたい。

全国豊かな海づくり大会・高知

27日(土)、28日の両日、第38回全国豊かな海づくり大会・高知家大会が開かれた。

私は午後1時前に高知空港着の飛行機で高知空港へ着いたが、天皇皇后両陛下はその20分前にご到着されたとの事で、空港内にその余韻が残っていた。

我々高知県選出国会議員は、27日午後3時半までに高知市内のホテル城西館に入り、午後4時過ぎに天皇、皇后両陛下のお出迎え、それから歓迎レセプションの始まる6時30分までホテル内で待機。

警備の都合上このホテルは全館貸切のようだ、レセプションが終わるまで館外に出る事が出来ない、写真撮影も一切禁止である。

今大会の実行委員長は大島理森衆議院議長天皇・皇后両陛下御臨席のもと、吉川農林水産大臣、原田環境大臣、長谷水産庁長官も出席された。

全国から沢山の参加者があるそうで、高知市内のホテルは満杯状態であった。

午後6時30分レセプションの開宴、立食パーティー形式、両陛下は6時55分まで立ったままで、出席者代表の挨拶をお受けになった。

岩城副知事に、なんで両陛下に椅子をご用意しないのかと尋ねたら、これまでのしきたりを踏襲したとの事であったが、年齢を考えたら再考した方がよいと思ったが、今回で平成天皇皇后両陛下の地方での公式行事は最後だそうだ。

このレセプションに、県議会から与野党問わずほぼ全員が参加していたのが以外であった。

天皇皇后両陛下がご退席される際に、突然山本有二農林水産大臣が「天皇皇后両陛下万歳!」と発声され皆さんで万歳三唱、宮内庁からはこれは禁止されていたが、山本有二元大臣はどなたかから依頼されたようだ。私が音頭を取りたかったが、残念!。

午後7時30分にレセプション終了、私は県職員と二次会に行ったが、街は沢山の人手で賑やかであったとの事でした。

28日(日)は午前9時までに大会会場である「高知市文化プラザかるぽーと」へ入り、9時30分から式典の開始、10時30分に天皇皇后両陛下が御臨席になった。

表彰式や、放流する稚魚のお手渡しなどの行事が進む中で、宿毛市出身のテノール歌手・岡本知高さんの歌があった。せっかく来ていただいたのに一曲だけであったのが残念であった。

11時30分からエピローグと称するよさこい踊りがあった、これは写真撮影可能で、唯一の写真だ。

f:id:nakanishi-satoshi:20181029100656j:image
f:id:nakanishi-satoshi:20181029100650j:image

この後の、土佐市宇佐地区で行われた放流行事は欠席して宿毛へ戻った。

大会式典の冒頭で、天皇皇后両陛下を前にして「君が代」を歌った。初めての経験であったが感動で胸が熱くなりました。

 

外国人労働者問題

25日のこのブログにも少し書いたが、外国人労働者を増やす為の法案は「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の1部を改正する法律案」という長ったらしい名前が正式名称で、自民党政調会の法務部会で議論されており、今日正午から5回目の部会があり、私は初めて出席した。

f:id:nakanishi-satoshi:20181026180211j:image

昨日の水月会定例会でも話題となっており、様々な問題がある事は認識していた。

法務省の説明によると、介護、産業機械製造業、建設、農業、漁業、外食業など14業種が、外国人の在留資格「特定技能」について受け入れを要望している。
しかし、外国人労働者を増やす事によって、業種によっては日本人労働者の雇用の確保や日本人労働者の賃金が上がらないという問題、健康保険の問題、本国を出る時不当な借金を背負わされる保証金制度の問題、日本の参政権付与の問題、移民政策との区別など、大変多くの問題があり、国会提出前に法案の修正をすべきだとの意見も出た。

私は次の日程があり、1時間20分後に部屋を出たが、まだ相当議論が続きそうな様子であった。

慎重に審議すべきだと思った。

 

免震・制振ダンパーに関する不適正事案について

KYB(株)及びカヤバシステムマシナリー(株)が、国土交通大臣認定や顧客との契約の内容に適合しない免震・制振オイルダンパーを出荷した(部材の品質の問題)、という問題は、マスコミが報道した時から、マスコミの大騒ぎと、国土交通省の問題なしとの対応に大きな違和感を覚えていたので、ブログにはあえて書かなかった。

今日の午前中、自民党政調会・国土交通部会で国土交通省住宅局から、この問題の説明があったので出席し、説明を聞いてやっと全貌が分かった。

建物の地下等に設けられる免震層に免震ゴムなどの支承材とともに設置されるのが免震オイルダンパーで、これには大臣認定がいる。

また、建物の上部構造の柱と梁で構成される部分に設けられるのが制振オイルダンパーで、これは大臣認定は不要で、顧客との契約問題のみである。

建築物の耐震基準は建築基準法に定められており(昭和56年6月1日制定)、これによると、震度6強から7程度の地震に対して倒壊するおそれのない建物とする必要がある。

免震ダンパーの大臣認定の基準は、建築基準法の基準よりハイレベルのものが要求されており、今回問題になった、品質のバラツキが大臣認定の±15%以内、という基準からオーバーしても、耐震基準には問題ないというのが国土交通省住宅局の見解であった。

また、制振ダンパーについては顧客との契約違反の問題のみが残る。

そして、免震ダンパーについても、大臣認定等の内容に適合しない乖離値の製品について、検査データーを大臣認定等において許容されている値に書き換えて出荷していたという問題は残る。

対象製品は、H12.3からH30.9までに出荷されたものであり、987件の共同住宅、事務所、病院、庁舎等に設置(不明、調査中を含む)されている。

なお、今年起きた大阪府北部地震(震度6弱)で、該当するダンパーを設置したビルが14棟あったが、被害の情報は届いていないとの事だ。

また、社内の検査官不足など検査体制の不備が報道されているが、それに対する国土交通省の対応に問題はなかったのか質問したところ、

「大臣認定の申請書類に検査体制も書かれてあり、抜き打ち調査はするが、対象の会社が免震だけで八十数社あり、出来ていなかった。」との回答であった。

対象の会社がそんなにあった事実は初めて知った。

今後まだ、不適正な事案が出る可能性もある。

今回に限らず、日本の基準は高すぎる事があるようだ。

高い基準を設定すれば国民は安心するであろうが、今回のような事案が発覚すると、日本の会社に対する信頼性が損なわれ、こちらの損害の方が大きいと思う。

高知県商工会議所連合会の代議員大会に出席

23日(火) 11時25分の飛行機で羽田から高知へ戻った。

前日、水月会総会と山本有二代議士の東京での国政報告会へ参加するため東京へ来ていたので、連日の航空便での移動だ。

f:id:nakanishi-satoshi:20181025102925j:image
f:id:nakanishi-satoshi:20181025102919j:image

商工会議所連合会は県下各地から代議員が参加しており、宿毛からも6人が参加していた。

懇親会で挨拶の機会を頂いたので、後継者対策である事業承継政策や、今国会で改正される外国人労働者の受け入れ拡大の話をさせていただいたところ、早速この問題に関する意見を頂いた。

たまたま、一週間ほど前の産経新聞に、後継者がいない為に事業を廃止、休業する方が増えているとの記事が載っており、翌日、高知県商工労働部長から高知県内の実情を聞いたばかりであった。

その時頂いた資料では、高知県内で2009年から2014年までの5年間で、事業を廃業したのは約3200事業所で、多くは後継者がいないのが原因であった。

事業承継対策については数年前から高知県でも対策を実施している。私も自民党の中小企業・小規模事業者政策調査会の活動に参加している。

また、現在、農業や工場を中心に外国人研修生を受け入れているが、もっと増やして欲しいとの要望を何度か頂いた。

外国人労働者の受け入れについては賛否両論あるが、増やしていかざるを得ないのが現状だと思う。

この日の午前9時から、自民党本部の会議室で山本有二農林水産大臣と、全国の養殖業者の団体である全海水養魚協会の長元会長などと、水産庁の担当幹部との勉強会があり、私も出席していた。

その会で山本代議士から、県内のカツオ船の乗組員としてインドネシア人が研修生として乗り組んでいたが、給料が安い為にインドネシア人は日本に来なくなったとの話があった。給料の良い外国で働いているそうだ。

外国人労働者の雇用は、待遇など働く人の環境整備と、受け入れの際の審査など、対策をきっちりとすることが大切だと思う。

この日は、翌日が国会開会のため飛行機の最終便で東京へ戻った。

 

 

第197回臨時国会開会

臨時国会が始まった。

それに先立ち、自民党政調会も本格的に動き出した。

午前8時から党本部で水産部会・水産総合調査会の合同会議に出席、内容は今国会に提出予定の水産改革法案の、地方への説明状況など。

f:id:nakanishi-satoshi:20181025071250j:image

9時15分から自民党国会対策委員会開催、今回から委員会の構成が若干変わるが、こちらも少しメンバーが交代し、我々の同期から4名が副委員長になった。

9時35分から参議院議員総会、

10時から第1回目の本会議、委員長の選任などで10分足らずで終わり、

第1委員会室へ移動して東日本大震災復興特別委員会へ出席、委員長、理事の選任で終了。

急いで参議院別館4階に移動し、政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会へ出席、こちらも委員長、理事の選任のみ、5分足らずで終わり。

すぐに党本部へ移動し、政調の国防部会に遅れて参加、部会長が若宮議員から山本ともひろ議員に交代し、私は引き続いて副部会長に選任されたが、今回から政調会の強化ということで、会長代理と副部会長は毎回参加で席も指定される事になった。

f:id:nakanishi-satoshi:20181025071501j:image
f:id:nakanishi-satoshi:20181025071504j:image

11時30分から衆議院の控室で自民党両院議員総会に出席、会長は引き続き参議院の尾辻議員、安倍総裁と二階幹事長の挨拶があった。

f:id:nakanishi-satoshi:20181025071517j:image

12時40分に国会正門前で天皇陛下のお出迎え、

午後1時から参議院で国会開会式、8分ほどで終了。

午後2時から都道府県会館で四国港湾協議会の意見交換会に出席、

f:id:nakanishi-satoshi:20181025071810j:image

高知県からは楠瀬須崎市長、中平宿毛市長、池田中土佐町長、竹崎奈半利町長が出席し、高知市室戸市は副市長などがある代理出席していた。

午後3時からは第2回目の参議院本会議開催、安倍総理所信表明演説と麻生大臣の補正予算案の説明があり、3時25分に散会した。

午後4時からは、また党本部へ移動し政調の内閣部会・国防部会の合同部会へ出席した。

今国会への提出法案の説明、職員の給与を上げる法案である。

夜は四国港湾協議会の懇親会、国土交通省からも参加して盛り上がった。

忙しい一日であった。初日ゆえ、感覚が戻らず緊張感がイマイチだった。

来週からは代表質問、外交・防衛委員会も始まる。

私は、今国会から予算委員会の委員に初めてなることができた、楽しみだ。