国会活動の自粛

自民党国会議員は、毎朝8時から党本部で開催されていた政務調査会もほとんど自粛で閉会です。

本会議、委員会も補正予算の組換えで、開催が遅れております。

自民党議員も出来るだけ宿舎で仕事をするようにとの事ですが、私は議員有志で、内閣と自民党の役員等への要望活動を行うために連日意見交換をしております。

参議院議員麹町宿舎の近辺ではスーパーとコンビニは開いておりますが、食堂、レストランなどは連休明けまで閉店する店が増えてきました。

何年か振りに、自分で豚汁を作りました。

緊急に自民党政調全体会議開催

本日17日(金)午後1時から、自民党党本部で緊急に自民党政調全体会議が開催された。
この案内は昨夜の9時頃議員会館事務所にFAXで届いた。

案件は総理が国民一律に10万円の給付金を配布する件である。
4月6日(月)以来2度目の全体会議であるが、またも9階大会議室は座るところが足りず、立っている議員もいて、党職員が慌てて椅子を追加した。

一律10万円を配ることについてはほとんどの議員が賛成した。
しかし、今回は公明党に押し切られて「30万円を制限付きで各戸配布」から「一律10万円を配布する」事に変更した形になってしまった事に対する不満の声が相次いだ。
なぜなら、4月6日の政調全体会議で、朝8時から3時間20分にわたり、約150名の議員が発言したそうだが、そのほとんどが10万円から20万円を一律に給付する事を提案したにもかかわらず、それが提言に取り入れられなかった事により、SNS等で自民党議員に批判が届いている事が背景にある。
今回の変更は、二階自民党幹事長が制限付きであったが10万円の給付金を、公明党より先に提案していたので少し救われた。

なお、「日本の尊厳と国益を守る会」(青山繁晴代表)は、3月17日にすでに一律10万円の給付金を安倍総理に対して文書で提言している。

また、この給付金を課税対象とするか、非課税対象とするかの意見が分かれた。

私も前回のブログで「高所得者からは後で、税金として戻してもらう方法もある。」と書いたが、財務省の説明では、課税対象とすると所得によって煩雑な手続きが必要となるそうだ。だから、この10万円は非課税とするのがよいと思う。

また、国民への配布方法についてもいくつか提案があったが、マイナンバーカード番号の再通知と小為替をセットにする案があった、なるほどと感心した。

さらに、今回の約13兆円は、現在の補正予算案の中で、どれかを削って約8兆円を捻出するのではなく、国債を発行して財源とすることの発言も相次いだ。

今回のコロナ危機は先が見えない、第二弾の経済対策も視野に入れるべきだとの意見も相次いだ。

私は午後2時40分頃退室したが、すでに50人ほどが意見を述べたと司会者が発言し、後数名が手を挙げていた。

 

国民一律に10万円の給付金を

二階自民党幹事長に続いて、公明党の山口代表が安倍総理に、国民一律に10万円の給付金を支給するよう申し入れた。
自民党公明党の調整が続いているが、私は所得制限を設けずに国民一律に10万円ずつ配るのが良いと思う。
高所得者からは後で税金として戻してもらう方法もある。

4月6日(月)の、3時間20分に及ぶ自民党政調全体会議で何人もの議員が発言した要望がやっと実現しそうになった。
今度の補正予算案に入れて、予算成立後はすぐに配れるようにすべきだと思うので、政府に要望する。
事務方の官僚は、おそらく補正予算案はあらかた固まっているので間に合わないと言っているのだろうが、ここはなんとしても与党の政治家の力で補正予算案に入れるように活動する。

なお、同じ高知県連の中谷元会長には今朝電話して、「日本の未来を考える会」の政府への要望事項を改めてお話しさせていただいた。その中には国民一律への給付金も入っていた。

中谷先生は、本日午後8時からBSフジのプライムニュースに出演して、国民一律に10万円の給付金をに支給すべきだと発言してくれた。

番組終了後、中谷先生からお電話をいただいたのでお礼を述べ、今後も共に活動しましょうとお願いした。

少子化対策の誕生祝金を提言

参議院自民党の政策審議会(松山政司会長)が14日、衛藤晟一少子化担当大臣に対し、出産・子育てを支援するため、出産時に少なくとも100万円を支給する「誕生お祝い金(仮称)」の創設などをうたった提言書を手渡した。第2子からは金額を増やす。

衛藤大臣は「反映できるよう頑張っていきたい」と応じた。と報道されている。

2週間ほど前であったか、参議院自民党の松山政審会長名で、自民党参議院議員に対して少子化対策の提言を行うので要望があれば提出するようにとの文書が届いた。

私は、同僚の山田宏議員が3月3日の参議院予算委員会で、第1子誕生に100万円、第2子誕生に200万円と子供が増える毎に100万円ずつ金額を上げていく誕生祝い金の提言を、衛藤大臣にしたのを聞いていた。同じ思いであった。

山田議員によると、これらに要する予算は約1兆4千億円であると言う。また、衛藤大臣も以前から同趣旨の提言をしていた事を委員会終了後、衛藤大臣から直接聞いた。

それで、山田宏議員におことわりした上で松山政審会長に対し、山田宏議員が予算委員会で提出した資料をコピーして「この山田宏議員の提言に賛同し、要望とします。中西哲」との要望書を提出した。

山田議員と私の他にも多くの同様の要望があったのでしょう、政審会長の提言書に採用されました。

本日参議院外交防衛委員会があり、隣に座っている山田宏議員に採用されたお祝いの言葉を述べた。

私は高知県議会議員の時に、福島県矢祭町が誕生祝金制度を作り、成果を上げていたことを聞いていた。

矢祭町は平成17年に条例で誕生祝金制度を作り、第1子と第2子の誕生に10万円ずつ支給、第3子からは50万円プラス健全育成奨励金が50万円の合計100万円が支給され、第4子は100万円プラス50万円、第5子以上は150万円プラス50万円となっている。

山田宏議員は、予算委員会の質問の中で、全国的に出生率が下がる中で、矢祭町だけは若干上がっていると発言された。

地方公共団体の中では、矢祭町以外にも誕生祝金を贈っている自治体があるが、金額が低い場合が多い、国が主導で第1子100万円から始まり、第2子からはもっと金額が増える制度を作れば少子化対策に貢献出来るのではないかと思っている。

政府の経済対策はズレている

今日も様々な方からご意見を頂いた。

出来うる限り早く、困っている国民に現金給付を行うべき時に、自民党は何をやっているのかとの、お叱りの意見ばかりである。

政府の中心にいる政治家も、自民党の幹部である政治家も国民の意識と相当ズレている。

私は「日本の未来を考える会」の仲間と一緒に、

①全国民に早く現金給付(10万円〜20万円)をすべき、

②中小企業・個人事業主へ早く経営資金を配れ、

③消費税は一定期間を定めてゼロにすべき、

などを訴えている。

しかし、内閣と自民党の幹部にこの要望が届かない。

こんな事をやっていると国民から見放される。

日本の未来を考える会勉強会(講師:鈴木傾城氏作家・ブロガー)

8日(水)午後5時から、衆議院第1議員会館1階の国際会議室で日本の未来を考える会勉強会開催、講師は作家・ブロガーの鈴木傾城氏、テーマは「1000万人の低所得層を放置したら日本に未来はない」と題して、常宿を待てずネットカフェで寝泊りする人達の実情を聞いた。

20代前後から40代までの人達で非正規雇用者がほとんどで、今回のコロナショックで多くの人達が働く場所を失っている話を聞いた。

日本の失業率は最近まで2.4%と完全雇用に近かった。それが今回の新型コロナショックによる活動自粛で大幅に失業者が増える。

鈴木氏は失業率の増加と自殺者の増加が関連しているグラフも提示され、早急な対策を訴えた。

最近の日本の自殺者数は約2万人、今回のコロナショックで、対策を打たないと大幅に増える可能性がある。

また、この日京都大学大学院教授の藤井聡氏も上京されており、この会に参加した。

藤井聡教授は、自分が国土強靭化の為の対策を訴えた要因の一つにも、失業率の増加と自殺者の増加が関連している事実を知ったことがある。

彼らは決して働く事が嫌で非正規雇用労働者となっているわけではない、働きたくとも働く場がなかった実情がある事を政治家の皆さんは理解してほしい、と強く訴えた。

日本の未来を考える会では、安藤裕会長を中心として「昨日の安倍総理の発表した総額108兆円規模の経済対策はあまりにも真水の金額が少ない」との考え方のもと、近日中に政府に対して再度の要望活動を行う予定である。