昨日に続いて自民党外交部会に出席

13日(水) 昨日に引き続き午前9時から自民党政務調査会の外交部会が開かれ、私が出席した。

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議題は

①米国大統領選挙等について
朝鮮労働党第8回大会について
③中国国防法の改正について
④香港情勢(元立法会議員を含む民主派関係者の逮捕等)について

の4件です。

①と②は昨日の積み残し案件だが、それに③と④が追加された。

この4件も議員からの意見が多く出るのではないかと思っていたが、予想通り今回も1時間25分かかり、外交問題に関して、政府の情報発信のあり方についての意見が多く出ました。

私は政府側なので発言出来ないのだが、発言の多くは私の予想通りでした。

そして、昨日の部会の模様を今朝の産経新聞が2つの記事に分けて報道している。

その記事によると、「佐藤正久部会長は会合で『コロナ変異種の予防処置で入国をとめているのに、ビジネス往来は例外になっている。政府の説明は二重基準で国民の理解を得ることは難しい」と述べた。また、「出席した中堅は『ビジネスと言いながら観光客が入っている』と批判、閣僚経験者も『中国や韓国に配慮しているのではないか』と疑問を投げかけた。」と書かれている。

これを書いている最中に「政府がビジネス往来も一時停止する方針をほぼ決めた。」とのニュース速報がテレビとインターネットニュースで流れた。

また、もう一件の慰安婦訴訟に対するソウル地方裁判所の判決についても、産経新聞は「自民党外交部会は12日の会合で、元慰安婦訴訟で日本政府に賠償を命じた韓国地裁判決に関し、韓国側への強い対抗措置を政府に要請する方針を決めた。近く外務省に申し入れる。」と報道されています。

 

政務官としての初仕事

12日(火)12時から、自民党本部で自民党政務調査会、外交部会が開かれ、私は外務省の代表のとして出席した。

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議題は4点、①コロナ対応で国際的な人の往来に関する措置
②米国大統領選挙について
朝鮮労働党第8回大会について
④韓国における元慰安婦等による日本政府に対する損害賠償請求訴訟、であった。

①と④について、私の冒頭発言を掲載します。

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①について「まず、国際的な人の往来に関する措置についてご説明させていただきます。変異型ウィルスの感染拡大を受け、世界的に警戒が高まっていることも踏まえ、政府として、水際対策強化に係る措置を決定しております。詳細については、水島領事局長から説明させたいと思います。」

④について「韓国における元慰安婦等による日本政府に対する損害賠償請求訴訟についてもご説明させていただきます。8日、ソウル中央地方裁判所が、国際法上の主権免除の原則を否定し、原告の訴えを認める判決を出しました。これを受け、9日、茂木大臣から康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官に対し、このような判決が出されたことは、極めて遺憾であり、日本政府として断じて受け入れることができない旨強く抗議しました。詳細については北朝鮮部分と併せ、船越アジア大洋州局長から説明させたいと思います。」と述べました。

国会はまだ開会前であるが、多くの議員が出席され活発な発言が相次ぎ、大幅に時間をオーバーしました。

また、午後2時からは別室で新型コロナウイルス感染症対策本部・内閣第二部会・厚生労働部会の合同会議が予定されていたので、佐藤正久部会長の判断で議題を①と④に絞り、②と③は翌日に部会を開催することとしたが、1時間の予定が1時間50分かかりました。

発言の詳細については書けません。

宿毛は10㎝の積雪

南国高知も時々は雪が積もる。

今朝は今季2度目の積雪、この写真は午前8時、宿毛市の我が家の二階から東と北方向を写しました。玄関前の門柱は10㎝積もってます。

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今回の雪は愛媛県宇和島市愛南町宿毛市四万十市など四国の南西部と徳島県吉野川沿いのようです。

先程まで雪が降ってましたが、今は止んでます。

明日にかけてまだ降りそうです。

謹賀新年 地元の氏神様へ初詣

故郷大海の氏神様(八坂神社、海津見神社)へ夫婦で初詣、いつもは1日に行くのだが、昨日は天気が悪いので今日にした。

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階段の途中から見た大海漁港
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84段の階段を奉献する清酒2本を抱えて上がるのは、少し息が上がった。

コロナを一日も早く克服しながら経済活動を復活させる事が重要な年になるでしょう。

私も全力を尽くします。

国民皆で力を合わせて頑張りましょう。

対艦ミサイル等の射程距離延長の研究について

29日(火)の産経新聞の一面に「国産ミサイル 射程2000キロ 政府開発 離島防衛 抑止力強化」などの文字が踊っている。

国産の新対艦ミサイル、12式地対艦ミサイル、外国製で戦闘機搭載の空対艦ミサイルJSM、JASSM、LRASMの紹介記事である。

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私は参議院議員になって以来、自民党の国防部会・安全保障調査会などで、対地、対艦ミサイルの射程距離を延伸することを提言し続けてきたが、やっと1〜2年前からこれらが予算化されている。

これまでの対艦ミサイル等の射程距離は150キロから200キロと推測されていた。

射程距離を伸ばす事によって、周辺諸国に対する抑止力が強化されると思う。

このうち、12式地対艦ミサイルは、その前の型である88式地対艦ミサイルも、目標の直前までGPS誘導で、最後はミサイルの持っている装置で目標を捉えて当てる巡航ミサイルである。

誘導方式の研究も提言している。

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写真は防衛省のホームページから転載した12式地対艦ミサイルです。全長約5m、直径約35cmで、1台で6発搭載しており、撃ち終わるとすぐに補填します。

令和3年度の予算案には、12式地対艦ミサイルの能力向上型の開発費335億円が計上されている。

これも大切だが、現在ある12式地対艦ミサイルの取得費の増加も必要だと思う、こちらは1式で55億円が予算計上されているが、少ないと思う。

また、新対艦ミサイルの射程距離を2千キロに延長するとの記事もある。

12式も、新対艦ミサイルも空対艦ミサイル(ASM-2,ASM-3)も全て国産で、技術も共有している。

これらの改良と配備数を増やす事は、日本防衛にとって極めて重要な事であると思います。

 

羽田雄一郎参議院議員のご逝去を悼み

謹んでお悔やみを申し上げます。
羽田先生は、昨年の参議院選挙後の臨時国会から、参議院外交防衛委員会の野党筆頭理事として就任されました。
私は与党の宇都隆史筆頭理事と共に、第二席理事として理事会で、羽田先生のお話を聞き、誠実なお人柄であると感じておりました。
また、今年一月の本会議で、国民民主党の決定に反して補正予算案に賛成した責任を取り、理事を退任されました。

この補正予算は災害復旧・復興予算が入っていて、早く成立させなければならないとの思いからの行動であったのでしょう。
信念の政治家であったと尊敬しておりました。
今月の委員会最終日に、委員会室のある三階から階段を歩いて降りていると「中西さんはよく歩かれますね、私は歩く機会が少ないので」と話しながら一緒に歩いて降りたのが最後となりました。
本当に残念です。ご冥福をお祈りします。

第一次世界大戦と日本海軍の地中海派遣

現在の国際情勢は第一次世界大戦の前に似ているという見方があります。

グレアム・アリソン、ハーバード大学教授が提示する「ツキュディデスの罠」という見方があり、それは「台頭する国家は自国の権利を強く意識し、より大きな影響力(利益)と敬意(名誉)を求めるようになる。チャレンジャーに直面した既存の大国は状況を恐れ、不安になり、守りを固める。」という事です。

現在の米国と中国の関係がそれであるという見方です。

それを意識して買ったわけではなかったが、本屋で「日本人のための第一次世界大戦史」板谷敏彦著(角川ソフィア文庫)という本を偶々見つけて読み始めました。

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この本の冒頭に、第一次世界大戦当時、日本海軍主計将校であり、派遣駆逐艦「松」に乗船していた片岡覚太郎氏の書いた「日本海軍地中海遠征記」(副題:若き海軍主計中尉の見た第一次世界大戦)という本が紹介されており、国会図書館から取り寄せて読み終えた。

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この本の序文を、もと日本海軍の将校で作家の阿川弘之さんが書いているが、それによると、(大正6年(1917年)2月から7年まで派遣)「「松」「榊」「梅」「楠」など日本の駆逐艦8隻(排水量596トン、全長83m)が、英領マルタ島を根拠地に地中海を東奔西走、輸送船や病院船の護送任務に就いたり、出現したドイツ潜水艇の制圧に出かけたり、英仏海軍と共同で、席もあたたまらぬ作戦行動を展開する。」

と書いてあります。

私は、第一次世界大戦日本海軍の軍艦が地中海へ派遣され、戦死者も出ているという程度の知識しか持っていなかった。

2冊の本を読んで分かった事は、第一次世界大戦が始まって約1ヶ月後の大正3年(1914年)9月5日に、ドイツ海軍の潜水艇U21が、イギリス海軍軽巡洋艦パスファインダー」を魚雷攻撃で撃沈し、さらに9月22日には別の潜水艇U9 (基準排水量500トン)が12,000トンクラスのイギリス装甲巡洋艦3隻を一度に撃沈してしまうという戦果を上げた。

このUボートの予想外の活躍に、イギリス海軍は驚愕し、ドイツ海軍はUボートを大量発注した。(開戦当時の稼動隻数は約20隻)

Uボートの活躍の場所は、大西洋、北海、地中海であった。

地中海では、連合国がフランスのマルセイユから、エジプトのアレキサンドリアギリシャへ輸送船による輸送作戦が行われており、日本海軍は連合国と協力して、この輸送作戦の護衛を行ったものです。

その作戦中にトランシルバニア号事件がありました。

第1次世界大戦中の2017年5月4日、マルセイユから、エジプトのアレキサンドリアへ向けて航行中の英国輸送船トランシルバニア号が、サヴォナ沖の地中海においてドイツ海軍Uボートに撃沈された際、護衛していた日本海軍の駆逐艦「松」と「榊」が、自らの危険をかえりみずに輸送船に横付けし、乗船していた英軍兵士、看護婦、乗組員、約3千2百数十人のうち3千人の命を救った。

この2隻の駆逐艦の活動は連合軍から大変賞賛されたそうです。

派遣期間は1年9ヶ月、護衛回数は総計348回、788隻、兵員70万人人以上、

日本海軍の戦死者59名、負傷者22名、と書いてあります。

感動いたしました。