宿毛港湾道路説明会

2月7日(月)、(仮称)宿毛湾港連絡道路現地調査と説明会が開催された。
発端は、半年ほど前に私が山本有二衆議院議員に道路計画の調査を依頼した事であった。
今から8年ほど前であったろうか、当時の宿毛商工会議所会頭であった竹村健司氏が宿毛湾港を通る高規格道路の構想を四国地方整備局に要望した。
四国地方整備局では竹村会頭の熱い要望を受けて、数年後に宿毛市内の国道56号線バイパスから宿毛市の北側を通って宿毛湾港から北へ向けて一本松町へ至る道路計画の調査を行った。
この調査結果については、どんな結論になったのか私は全く聞いていないが、調査だけで終わったことは知っていた。
今から3年前になる、私は再度この道路計画について県の土木部道路課に調査をお願いした。
そして、当時の道路課長が路線調査に踏み出してくれ、その図面が出来た。
その結果は、全長約9.5km、約900メートルのトンネルがあるので総工事費は約130億円であった。
むろん高知県に工事予算は無い、かといって国に陳情してもすぐに動かないであろうことは解っていたので調査だけで終わっていた。しかし、いつか時期が来ればきっと動くという思いはあった。
昨年までに、二つの変化があった。
一つは高規格道路、四国八の字ルートの宿毛・内海(愛媛県)間のルートが、高速道路新規路線の見直しにより白紙になり、現道を使用することになりつつあること。
現道は与市明にトンネルを新設する必要があり、その後も大きなカーブが続き、改修費用も相当かかるであろうと思う。
なによりも、現道を改修して高規格道路を作らないという国の計画を認めるわけにはいかない。これが最大の理由である。
もう一つは、宿毛湾港の港湾道路計画が見直しになったが、現状の路線は所有者の境界を決めることの出来ない筆界未定、地図混乱地域があり道路計画を進めることが不可能になったことである。
それに加えて、幡多地域で大きな道路計画がほぼ終了に近づいたこともある。
これらの事情が重なり、四国八の字ルートの一部になるのか、港湾道路になるのかをふまえて、道路建設の運動を立ち上げることを山本有二さんと一緒に考え出した次第である。
当日は午後3時に幡多土木宿毛事務所に集合、山本有二衆議院議員、県の石井土木部長、私、高知県宿毛市の職員などと宿毛湾港に行き、港から予定路線を視察した。
その後、愛媛県愛南町の松尾峠に登る、ここでは中西清二宿毛市長も合流した。
ここからは宿毛湾港をはじめ全体が見渡せる、ここで説明を受け、全体像が把握できた。
午後5時からは関係団体の代表、関係地区の区長さん達、愛南町の町長、商工会の宮田吉弘会長はじめ多くの皆様が参加して、現状報告と意見交換会を行い、最後に道路建設促進期成同盟会設立に合意し、会長に中山昌幸宿毛商工会議所副会頭を選任した。
その後、有志で懇親会を開催して再度の意見交換を行った。
これからの運動しだいで、この道路建設の成否が決まるが、必ず道路建設が実現するように取り組む所存である。