平成23年を振り返って

今夜(30日)フジテレビで東日本大震災を振り返る特別番組があり、午後9時に終わった。
涙なくしては見られない映像が多くあった。
あの大震災で犠牲となった2万に及ぶ人達の教訓を、あの映像を繰り返し見ることによって、我々は胸に刻むべきだし、子孫にも伝えるべきだと思う。
数年先か、数十年先か分からないが、東海・東南海・南海の三連動地震は必ずおこり、その際には高知県沿岸部は壊滅的な被害を受ける、その時に少しでも多くの人の命が助かるように。
3分以上の強くて長い揺れの地震が起った時は高い所に逃げる!逃げたら戻って来ない。
今回のテレビ映像でも、二人の幼い姉妹を抱えた34歳の母親が祖母と四人でせっかく高台に非難をしながら、寒いから服を取りに自宅へ戻ろうという祖母の言葉で自宅へ戻り、再度避難場所に戻る途中の車で津波にのまれて四人とも亡くなった避難経路を検証していた。
三陸地方では明治29年(死者行方不明者約2万2千人)、昭和8年(死者行方不明者約3千人)の二度の三陸地震による大津波昭和35年(死者行方不明者142人)のチリ地震津波と、ここ百年の間でも三度の大きな津波で犠牲者を出しており、津波の怖さは知られているはずだった。
住民はそれでもこんな大きな津波が来るとは思わず避難が遅れた。
対策は繰り返しこの映像を流し、津波の恐ろしさを伝えるしかない。
さて国内の政治状況は消費税の値上げをめぐって民主党の分裂が具体的になった。
国家財政がもつのかどうかをめぐり、来年はもっと大きな政界再編が起きるであろう。
また首相が交代して世界から嘲笑されるのだろうか。
近隣諸国に目を向ければ、中国の不動産バブルの崩壊が明らかになった。年明けにはもっと大きな変化が起きるであろう。
北朝鮮では金正日が亡くなり、葬儀や追悼式の異様な映像が流されている。異常な国家なので、今後何が起きても不思議ではない。
EU諸国の財政破綻と経済状況の悪化は、日本にとって対岸の火事とはならない。
アメリカの国家財政も相当に危ない、国防費が削減されると日本の米軍基地にも変化が起きる。
すでにオーストリアに駐留米軍基地を開設することは決まった。
来年はアメリカ、ロシア、韓国など多くの国で大統領、首相の選挙があり混乱の年になりそうである。
高知県は尾崎知事の産業振興計画でせっかく元気になりつつあるが。