台湾交流視察旅行記 その2

7日(火)7:20ホテル発8:15高速鉄道台中駅発の高鉄で台北へ向かう、この列車は日本の新幹線だ、時速268kmで走行し乗り心地も快適である。
9時06分、約50分で台北へ着いた。
ここから貸切バスで復興航空本社へ行く、9時50分より客運営業部陳弘達氏と意見交換、ここは尾崎知事が中心になって現在予定されている4月と秋のチャーター便のお願い、それに加えて夏のよさこい祭りに合わせてチャーター便を増やしてもらうようお願いした。
10時15分知事は一足先に関西空港へ帰るためにここで別れた。
帰り際に復興航空の入口で、青森市長鹿内博氏、弘前市長葛西憲之氏、函館市長工藤壽樹氏、函館市議会能登谷公議長と偶然出会った。
彼らも営業に訪れたとのこと、高知県はやっと営業活動が始まったばかりである。
11時に次の訪問先である東南旅行社を訪問した。この会社は台湾で一番大きい旅行会社で日本のJTBにあたる会社でロゴもそっくりである。

東南旅行社では黄正一薫事長(代表取締役)、黄加宏日本部本部長、黄栄利副部長が対応してくれた。
黄社長が言うには社長は元国会議員天下りのようなものらしい、ここからは私が訪問団の団長である、高知県が台湾との観光交流をする為のアドバイスを聞いた。
台湾では旅行会社がルート設定をする団体旅行がほとんどで個人旅行は少ない、したがって、旅行会社に対していかに高知県の見どころ、食べ物をアピールするかがポイントである。また各県が出す補助金の話や、高知県単独で売り込むより他県と共同で売り出す方がよい、台湾人は温泉が好きである、高知を訪れた観光客は海岸線の美しさや四万十川の景観に感動したとの声があったことなどを聞いた。
この後飲茶の昼食を取る。
13:45次に財団法人交流協会台北事務所にいく、ここは台湾の日本大使館の役目を果たしており佐味祐介副代表と経済部主任の永野竜二氏との二人に対応していただいた。

佐味副代表は経済産業省からの出向で安藤保彦高知市副市長の知合いであった。
ここでは高知県がこれから台湾との観光交流を進めるにあたっての助言をいただいた。
佐味副代表は昨日のランタンフェスティバルを見ており、今回ランタンフェスティバル高知県よさこい踊り子隊が参加したことはタイムリーであり、かつインパクトがあったと踊り子隊を誉めて頂いた。
また、ここでも各県の補助金の話が出たし、広域の観光ルートの作成、チャーター便よりも定期便を作る努力をすることなどの助言をいただいた。
ちなみに高知県では、外国人観光客が県内で一泊すれば1日当たり2千円の補助金を観光コンベンション協会から出している。
我々が訪れた日は交流協会を午前中に香川県副知事と県議会の観光議員連盟会長が訪れ、我々の後には鹿児島県議団が表敬訪問に来ると聞いた、ここでも高知県の取り組みが遅れていることを痛感した。
15:25台湾政府民用航空局を訪問した。
日本でいえば羽田空港にあたる台北松山空港の近くにあり、日本でいえば国土交通省の航空局でチャーター便などの許認可をする機関だ。
ここは李萬里副局長と企画組国際科(課)の周科長(課長)が対応してくれた。
20分ほどで退出、ここ台北松山空港からはホテルまで車で約15分、近くて便利だ。
18時30分より復興航空や台北の旅行会社の社員など24名を招き懇親会を開く。
これが大切な営業活動で、尾崎知事も県議団が彼らをくれぐれも歓待してくれるよう頼んで帰国した。
なかなか人が集まらず30分遅れで始まった。この日は日本のいくつかの自治体から彼らにお呼びがかかっておりそれで遅れたようだ。
高知県は台湾との観光交流事業の営業開始が遅れたが、これだけの人数が宴会に集まるのは他県では無いと尾崎知事が自慢していた。
宴会が始まり30分が過ぎる頃徐々に紹興酒で「乾杯、乾杯」のやり取りが始まった。
私は今日は酒が飲めないので、酒の対応は同じテーブルの西森雅和県議と観光コンベンション協会の藤本正孝副会長にお願いした。
私の同じテーブルの向かいには120キロはありそうな旅行会社社員がおり、西森県議相手に乾杯を繰り返している。
人一倍はしゃいでいるのは交流協会台北事務所の黄玉雲女史である、この方は以前の交流会でははしゃぎ過ぎて上司から怒られたという名物女史だ、とにかく大きな声ではしゃぎ回る。
高知県観光振興部の久保博道副部長も台湾の方を相手に乾杯をしまくっている。彼はお酒はあまり強い方ではないが高知県のために懸命に酒を飲んでいる、あっぱれ!
森田英二県議、坂本孝幸県議もテーブルを渡り歩きながら台湾の人達と乾杯を繰り返している。

遅れて来た復興航空の女性社員が岩手県岩手県議会の懇親会に出た後でここへ来た、彼女曰く岩手県の懇親会は静かに食べて、静かに飲んでいる、高知県ほどどんちゃん騒ぎをするところは他にないと笑って話してくれた。台湾の人達もどんちゃん騒ぎが大好きである。
最後の閉めを観光振興議員連盟副会長の西森雅和県議がやったが、閉めに入る前に台湾側宴会部長役で通訳をやっている黄女史が、西森県議に乾杯を繰り返し強制して閉めに入らせない、大盛会のうちに懇親会が終わった。

宴会だけは高知県が勝っていることがよく解った。
今年の4月、秋に復興航空が高知県に向けてチャーター便を飛ばす予定で、4月は台湾からの観光客は高知市土佐清水市足摺岬に宿泊するそうである。
尾崎知事は復興航空にお願いに行った時に夏によさこい祭りの本番に来てほしいとお願いした。実現すれば今年は4回もチャーター便来ることになる。
当然高知からも台湾への観光客を集める必要がある。大変だァ!
台湾は治安が良く、台中市でも台北市でも夜の一人歩きも平気だそうだ、馬英九総統が祭りの会場に着いた時も日本と比べても警備は厳しくなかった。
日本人にとって台湾は、治安は良いし食べ物は日本の中華料理に近い、生活雑貨の値段は日本の半分ほどだ、羽田空港からでも約3時間で行ける、もっと早く行くべきであったと思っている。