平成24年建国記念の日にあたり

高知市で平成24年の建国記念日を祝う会があり、自民党県議団有志が出席した。
今年の講師は八木秀次先生で「国家百年の計は教育にあり」と題して講演があった。

今年は皇紀2672年、第125代今上天皇の弥栄をお祝い申し上げます。
国家の構成要素は領土、国民、主権である。
この国を考えた時、領土について考えると昭和20年8月以来、北においては北方領土ソ連実効支配されたままでロシアに引き継がれている。
自民党時代から民主党政権になっても政府は四島返還を主張している。
それは間違いだ、少なくとも占守島から南の千島列島の返還を主張すべきであると思っている。
また、韓国との間では竹島を韓国に実効支配されたままである。
戦後最初の韓国大統領李承晩が、日本が独立していない間に勝手に決めた李承晩ラインの内側にあった竹島実効支配したのがはじまりで未だに続いている。
力づくで取られた領土は力づくで取り返すほかはないのだろう。
それは現実的でないので、政府はせめて今中国に取られようとしている沖縄と尖閣諸島を守ることに全力を尽すべきである。
国民について考えると、北朝鮮に拉致されていると思われる二百数十名の日本国民を取り返すことは未だにできていない。
これで独立国家といえるのか。
ここ数日のマスコミ報道は、イランの核開発に対してイスラエルが軍事行動を起こす可能性があるという事が頻繁に報道されている。
昨日のテレビ番組で、イランの核燃料製造施設に対してサイバー攻撃があり、燃料製造が遅れているとの報道を初めて見た。
軍事専門雑誌では一ヶ月ほど前に報じられていたが、日本のマスコミが報じたのは初めてだと思う。
核爆弾を造るにはウランを濃縮する必要があるが、その方法の一つが遠心分離機を数百台同時に稼働して濃縮するものである。
イランのこの施設はインターネットから完全に独立しているそうだが、どこかの国が何らかの方法でこの施設の遠心分離機の制御コンピューターにサイバー攻撃を仕掛け、それによって遠心分離機の制御が出来なくなり、イランの核開発が大幅に遅れたそうである。
どこかの国がイスラエルなのかアメリカなのかは不明である。
過去にもイスラエルは核開発を進めようとしたイラクとシリアの核関連施設を飛行機で攻撃して破壊した。
シリアを攻撃した時はシリアのレーダーと対空ミサイルをサイバー攻撃で制御不能にした後で航空攻撃を実施している。
イスラエルについては紀元70年のマサダ砦の戦いが常に頭に浮かぶ。
マサダ砦は死海南部西岸の岩場の上にある砦だ。
ローマ帝国に攻められてエルサレムを落とされた後、マサダ砦に立て籠もった967名のユダヤ人は2年間戦い続けた後2人の女性と5人の女性を除く全員が集団自殺を遂げた。
イスラエル軍では今でも新兵の入隊式をこのマサダ砦で行い、右手に自動小銃、左手に旧約聖書を持ち、マサダは二度と落ちないと誓うそうだ。
ユダヤ人は二千年に及ぶ流浪の後に第二次世界大戦終了後イスラエルを建国した。
もっとも時の英国首相チャーチルパレスチナの民とも同様な約束をしていたために未だに混乱が続いている。
私は旧約聖書の原文を読んだことはないが解説書は何冊か読んだ、日本民族と思考方法が違う事は解る。
日本人にユダヤ人の国防意識の十分の一でもあれば随分変わるであろう。
今日の八木教授の講演の演題は「国家百年の計は教育にあり」だったが、戦後六十数年祖国を弱体化させることが正義であるとの教育を受け続けた国民を覚醒させるのは容易ではないであろう。