津波高、宿毛市21mの衝撃

3月31日に南海トラフの巨大地震モデル検討会が発表した震度分布、津波高が該当地域に住む住民に衝撃を与えた。
この報道発表資料が手元にあるが、それには「発生頻度は極めて低いものの、発生すれば甚大な被害をもたらす最大クラスの津波」と書かれている。
つまり、次に来るかどうかはわからないが、千年万年に一回来るであろう巨大地震津波高である。
それまで、宿毛市では次の東海・東南海・南海の三連動地震の際の想定津波高は約5m、震度6で対策をたてていた。
300年前の(1707年)宝永の大地震の際には宿毛市では9.8mの津波が来たとの記録 文書が残っている。
それを元に潮の干満の差を考慮して私は次の大地震に伴う想定津波高は約11mと広報してきた。
それが一挙に倍の津波高だ、大月町は25.8m、震度は7となる。
21mの津波から逃れるには7階建てのビルの最上階に逃げる必要があるが、そんなビルは宿毛市内には一つしかない、高い山に逃げる以外に方法は無い。
黒潮町は34mの津波高で全国一、何度もテレビで放映されている。
一度発表された限り、地方公共団体はこの想定津波高に対する対策を考える必要がある。
尾崎知事は地下に避難施設を作る考えを野田首相に提案した。
物理的には可能だが、避難出入り口のドアの開閉を誰がどんな基準で行うのか、津波は迫る、避難者も見える場合にドアを閉めることが出来るか、課題は大きい。