小沢一郎議員の無罪判決

4月26日は自民党高知県連の幹事長である私、三石総務会長、浜田政調会長、西内組織広報委員長の4役で自民党本部へ挨拶に行ってきた。中谷元代議士、山本有二代議士、福井代議士にも同行していただいた。
午後1時30分の元宿事務総長、久米選挙対策本部事務局長、茂木政調会長、塩谷総務会長、谷垣総裁、大島副総裁にお会いして、政治情勢をお聞きしながら高知県連の要望を伝えた。
丁度この日は小沢一郎議員の政治資金規正法違反事件の判決の日で地元の高知新聞社からコメントを求められていたので電話取材に応じた一部が昨日の高知新聞朝刊に出た。
無罪判決そのものは、検察の秘書に対する取り調べに違法捜査に近いものがあり(刑事訴訟法には違法取集証拠排除の原則がある)、秘書たちの証言記録の証拠採用が見送られた時点で予想されたことである。
この裁判よりも、小沢氏は4億円の出所を、二転三転した挙句父親からの相続だと言っているが、相続税を払っていない。これについてなんで国税庁が捜査をしない。
水谷建設からの献金についてもあやふやなままだ。
小沢氏は国会の証人喚問の場で、国民に説明する責任があろう。
この無罪判決で小沢氏は消費税増税法案に反対しながら野田総理を追い込み、次の総選挙で金と公認権を握る動きに出るであろうが自派の国会議員は選挙に弱いので解散まではしたくない。
野田総理は消費税の増税法案を通すためには、自民党と手を組まなければいけないが、手を組むためには衆議院解散の約束をしなければならず、これもできない。なにより、側近の藤村官房長官樽床伸二幹事長代行の二人は大阪府選出であり、次の選挙では維新の会に押されて当選が危うい、したがって早期の解散はしたくない。
小沢氏が自民党と手を組むのではないかとの見方もあるが、小沢氏は自民党国会議員に全く信頼がないのでそれはないであろう。
一方の我が自民党増税法案について一枚岩ではない。また、先日も本県選出の国会議員さんと話す中で、国交大臣、防衛大臣に対する問責決議に基づく審議拒否について、こんなことをしていつまでもつんですかと言ったばかりだったが、さっそく審議拒否は取り下げた。誰が決めて、誰が見通しの甘さをお詫びしたのか。
我が党も次の衆議院総選挙では第1党になれる可能性は高い、しかし、単独過半数は無理であろうから、どこの党と連立を組むのか、与党になると参議院で今とは別のねじれができる。
9月の総裁選挙で誰が次の総裁になるのか、候補者が不明。現状では解散に追い込む希薄に大幅に欠けている。頭が痛い。
現在の経済情勢で消費税増税法案を可決すると日本経済は一挙に落ち込むことを危惧する。昨日もう一段の金融緩和を日銀が決めたと報道されている、これは大歓迎である。
国内にもっと多くのお札を回し、国有財産の処分を行い、独立行政法人を見直すなどの政府の経費削減努力を行った上で、GDP成長率を3%以上を達成した上でなら増税も良いだろうが、現状では私は反対である。
ずるずるとこの状態で来年夏まで政権が続くのか、それにしても野田首相の期待外れ度はひどい。