平成24年憲法記念日


5月3日は憲法記念日、今年は高知会館で午後1時から自民党高知県連主催の「憲法改正を実現する会」が開かれた。
私は主催者代表で会の冒頭で挨拶した。
来賓挨拶は山村稔晴高知県神社庁長、古谷俊夫高知県海洋会会長のお二人、海洋会は帝國海軍の元兵士の団体で古谷会長は海軍兵学校の卒業生である。
講演は県連会長である中谷元衆議院議員が、先ごろ発表された自民党の改正憲法草案の解説を話された。
中谷代議士は党の憲法改正推進本部の事務局長であり、同本部の起草委員会委員長でもある。
この改正憲法草案では現憲法で批判のある前文を全面的に書き換えた。
また、第1条で天皇は元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴とした。
そして、第3条で国旗は日の丸、国歌は君が代と明記した。
この部分は憲法で記載するまでもないとの意見がある、憲法に記載しなければならない我が国の現状が情けない。
第9条では平和主義を維持しつつ、自衛隊国防軍と明記し、自衛権集団的自衛権も明記した。
国民の権利義務はあまり変わっていない。
そして、現憲法では92条から95条まで4条しかない地方自治に関する規定を92条から97条まで詳しく明記した。
そしてその後に第9章として緊急事態の章を新設した。
昨年の東日本大震災での対策を前提にした章である。緊急事態の宣言を明記した第98条が4項、99条が4項ある。
そして続く第十章が改正、第100条で「この憲法の改正は、衆議院又は参議院の議員の発議により、両議院のそれぞれの総議員の過半数賛成で国会が議決し、国民に提案してその承認を得なければならない。」と定め、国民投票も定めている。
中谷代議士は、自民党は野党になってやっと憲法改正の必要性に目覚めたと話していた。
憲法第96条は衆議院参議院それぞれにおいて総議員の三分の二以上の賛成で発議した上で国民投票を求めており、改正は容易ではない。
憲法を創った米国人が帰国後、これで日本国は永遠にこの憲法を改正することはできないであろうと語った記録が公表されている。
マッカーサー司令部に潜んでいた共産主義者の言である。憲法第9条で日本民族には二度と再び軍備は持たせないという強い意思の表れである。
国防軍」という言葉は当初「自衛軍」その後「防衛軍」も検討され、中谷代議士の強い進言で谷垣総裁が「国防軍」と決めたということであった。
よくまとまった思う、自民党国会議員の中にも現憲法で良いと思っている議員がおり必ず反対行動をとる、やっと立党の時代に戻った。
今後、憲法改正の実現に向けてはまだまだ長い道程がかかると思うが、早く改正を実現して国防軍を創設し自らの国は自らが守る意思を内外に示す必要がある。
国民の中には憲法改正して国民生活の何が変わるのか理解していない人がいるが、防衛を米国任せにし続けていることによってあまりにも多くの国益を害していることに気付くべきであると思う。