5月9日検察審査会が控訴をした事を受けて、10日小沢グループ（新しい政策研究会）は政治活動を妨害する政治弾圧だと声明文を出したと報道されている。
昭和51年（1976年）田中角栄元首相がロッキード事件で受託収賄罪、外為法違反などの容疑で逮捕された。
田中元首相は昭和58年（1983年）東京地裁で懲役4年、追徴金5億円の実刑判決を受けたが、昭和62年（1987年）竹下登が経世会を旗揚げして田中派が分裂するまで、当時の田中派は自民党の最大派閥で我が世の春を謳歌していたと記憶している。
当時、田中派の個々の政治家が「残念な判決だ」とか「無罪と信じている」とかのコメントがマスコミで流れたことは記憶している。しかし、私の記憶では田中派が全員の総意として司法判断を批判したことはなかったはずだ。
三権分立をわきまえて政権与党の政治家は司法判断に集団で異を唱えることを控える良識は持っていた。
今回の小沢グループの声明はおバカな政治家集団が政権与党にいたという事で、日本の政治史上に残るであろう。
