宿毛小中学校の移転問題、その3?

昨日12日の高知新聞に、宿毛市議会の小中学校再編調査特別委員会が宿毛小学校、中学校の移転先について市民の意見を聞いたという記事が載った。
学校のある地元の区長さん達は、移転すると中心街の空洞化につながるので現地で建て替えるという案を約3600名の署名と共に主張したのに対して、保護者の多くは生徒の安全を第一に考えて欲しいと主張したと報道されていた。
保護者の主張が当たり前である。
現在小中学校が建っている場所は、次の南海地震では地上から6m〜8mの津波に襲われるとの県の調査結果が出ている。
秋に10mメッシュの予想が出ればもう少し低くなるかもしれないが、1707年、約300年前の宝永地震ではこの地域は松田川の堤防を超えて津波が襲来して全滅したとの記録がある。
昨夜、ある地区の区長さんと話す機会があった。
この区長さんは宿毛小中学校移転に際しては移転基準を示すべきだと以前から主張していたが、先日沖本宿毛市長と面談の機会があり、その質問をしたが沖本市長からは返事がなかったそうだ。
宿毛小学校は昭和33年(1958年)、中学校は昭和44年(1969年)の新築である。
その後改修を繰り返しているとはいえ小学校が建ってから54年が経過している。
私の通った小筑紫小学校は私が小学校5年生の時、昭和37年に一部供用が開始されたが、その時の外壁が数年前に剥落を起こして廃校となった。
市長が判断できないのであれば、保護者の意見を参考にして議会主導で早急に結論を出すべきだ。