道水中谷水産の養殖マグロ初出荷

23日(木)午後5時30分から高知市のホテル南水で、道水中谷水産株式会社が大月町の橘浦で養殖していた本マグロの初出荷披露パーティーが開かれ。来賓として招待を受けて出席した。
平成23年の初夏の頃であったか、中谷元衆議院議員の弟さんの中谷拾氏が、それまでの安満地の漁場に加えて、新しく橘浦漁協の漁場を県に申請をするので協力をお願いしたいと当時県議会議長であった私のもとを訪れたのがお付き合いの始まりであった。
県水産振興部のご尽力で11月に許可がおりた。
その翌年には橘浦地区で道水中谷水産の作業場などの整備を相談され、すでに橘浦でマグロ養殖に取り組んでいた愛媛県の松岡サンライズファームの責任者の方にもお会いし、その時に初めて、宿毛湾で8月から9月にかけて釣った150グラム前後の本マグロの子ども、ヨコゴ(ヨコワの子ども)が1年8か月先には40キログラムに成長すると聞いて驚いた。
昨日のマグロは37.5キログラム、少し小さめのサイズであった。
そのためか脂ののりも適当で美味しかった。
私、東高知県水産振興部長、岡田大月町長の来賓挨拶の後、マグロ入刀式なるものが行われた。
テープカットの包丁版だ。包丁は岡田大月町長が握り、それに連なるテープを6人ほどの来賓が持つ。こんな経験は初めてだ。
その後、尾崎高知県知事からのビデオメッセージが流れた。
宿毛湾でのマグロ養殖は、昭和60年から大洋エーアンドエフ社が大月町柏島で取組み、平成19年にキョクヨーマリンファーム、松岡サンライズファームが参入し、平成23年に道水中谷水産が始めて、現在では4つの会社が宿毛湾の大月町で取り組んでいる。
この日、道水の高野元宏会長にも初めてお会いし、道水は元の会社が北海道の函館市にあること、地中海でマグロの蓄養もやっていたが、現地で規制が厳しくなったために国内でマグロ養殖をすることを考えている時に、中谷拾氏と偶然知り合い、意気投合して道水中谷水産を立ち上げ、宿毛湾でマグロの養殖に取り組むことになったと聞いた。
マグロ養殖は年々養殖技術が進化し、今では宿毛湾が一番成長率が良いそうだ。
今後もできる限り支援していきたいと考えている。