自衛艦「おおすみ」宿毛入港


18日(火)海上自衛隊の第1輸送隊の輸送艦おおすみ」が宿毛湾港に入港した。
おおすみ」は2日の高知県総合防災訓練に参加してくれたばかりであった。
おおすみ」型輸送艦は基準排水量8,900トン、満載排水量約1万4千トン、全長178メートルの大型艦である。
日本以外の国ではドック型揚陸艦と呼ばれている。
艦内にホバークラフト型上陸用舟艇LCAC(エルキャックと呼ぶ、全長26.4m、全幅14.3m、搭載量60トン)を2隻搭載しており、これの訓練用砂浜が静岡県沼津市と硫黄島としかなく、沼津市は使える日が少なく、硫黄島は往復に1週間かかるようである。
3年前に高知新港に輸送艦が入港した際に、私は当時の第1輸送隊司令からその話を聞き、高知県には適地がいくつかありますよという話をさせていただいたが、その後何の話もなかった。しかし、海自で全国的に調査をしていたそうだ。
今年の4月11日に防衛省に河野海上幕僚長を訪れた際に、私が再度話をしたら、河野海幕長が防衛部長にすぐに指示された、その結果が今回の宿毛湾港入港となったものである。
午前8時30分に「おおすみ」を出迎え、午前9時20分から私と高知県防衛協会の田村宿毛支部長、海上自衛隊OBの山本英氏などで7カ所の砂浜をご案内した。

この日、「おおすみ」からは約100名近くが宿毛へ上陸し、市内で買い物等をしてくれた。
宿毛市としては、近くにLCACの訓練用砂浜がみつかり、輸送艦が頻繁に宿毛湾港に入港することになれば、市の活性化につながるとの思いから商工会議所を中心にして要望活動をしているところである。