県議会総務委員会の平成25年県外調査

8月27日(火)県議会総務委員会の平成25年県外調査で岩手県に来た。
大阪伊丹空港経由で、12時に花巻空港に着き、午後2時から同市の岩手県立総合教育センターで調査。
目的は東日本大震災後の子供達の心のサポートをする取り組みである。
この問題は阪神淡路大震災のその後で、教育現場で起きた様々な課題が経験として語り継がれている。
岩手県教育委員会の木村史彦主任研修指導主事から「いわて子ども心サポート等教育支援相談担当の業務について」と題して説明を受け、斉藤義宏主任指導主事からは「復興教育、防災教育について」と題して説明を受けた。
肉親を亡くした子供達は、その悲しみをじっと心にしまっていることが多く、進学などで環境が変わった時に突然それが現れ、PTSDと診断されるという。また、教員の側でも被災者が多く、子供を教えるにあたって、様々な心の葛藤が突然現れることがあるという。
そして、地震津波に対して、被災前に対策をとって、あらかじめ訓練した事の成果の話もあった。釜石市の取り組みが報道されるが、岩手県ではここ100年間の間にも何度か被災しているので、県下全域で防災教育に取り組んでおり、震災にあたって成果が現れたとの事であった。
また、県内の先生方を対象にした「心のサポート研修講座」も見学したが、悩みは多いようだ。
2時間の予定が質疑応答などで20分オーバーして終了した。
今日は釜石市教育委員会と、陸前高田市教育委員会を訪問する予定だ。