オーストリア視察その5

(追記しました)
オーストリアではブログに写真をアップするのが面倒なので帰国してからと思っていたら、西内隆純県議が、簡単に出来るソフトをロードしてくれたのでドンドン写真を使っている。
東大工学部大学院出身の彼はコンピューター全般に本当に詳しい。
これまでは、写真加工ソフトで写真を加工してブログに載せていたが、大きさや解像度を選ぶ手間が結構かかった。しかし、このソフトは全くそれを考えなくても勝手にやってくれる。
視察その2も写真を追加した。
18日午前7時、ギュッシング市のホテルを貸切のミニバスで出発、約3時間高速道路を西北に走り、10時15分にチェコの国境に近いイップス市のCLT合板の製作会社ストーラエンソウッドプロダクツ株式会社に着いた。
この会社は本社がフィンランドにあり、世界23ヶ国に支店等があるそうだ。従業員数3千名と言っていた。
この工場は1年半前から稼動しているそうだ。
CLT合板の建築物を輸出する為にすでに東京へ支社を出しており5名の社員がいるそうだ。日本担当のヨハネス・ウィッペル氏と合板担当のユーゲン・バウアー氏が説明してくれる。

ウィッペル氏は32歳、何度も日本に行ってるそうだ。
日本でのJAS規格は年内に取得できそうだという、公取委の許可も、とか言っていた。
この工場で作っている合板の原木はモミの木とトウヒ(唐桧)、CLT合板の利点は、工場で加工して現場で組み立てるので建築期間が短かく、人件費が安く上がること、強度が非常に高い事などである。
私が防火性能について質問したら、着火するまで90分から100分かかるので、コンクリートと比べても問題ないと言ってたが、営業用の話だろうか。
また、CLT合板の強度について、10センチ厚の合板は25センチ厚のレンガに匹敵する強度があり、普通の住宅は6センチ厚程度で良いと説明した。
それ故、4〜5階建ては当たり前、9階建ても建築しているという。
コンクリートからCLT合板に人気が移り始めたのは15年ほど前からであり、その主な理由は、人々が健康と環境を大切に考え始めたからだと言う。
説明、質疑応答の後で工場を見学させてくれたが、写真撮影は禁止。
工場はオートメーション化されており働く人間は少ない。
木目にそって最大16メートルまでボンドで貼り合わせる。
横幅も家の外壁によって異なるが相当広い。厚みも日本の柱角がいくつもあった。
製品の長さも幅も運搬車両によって左右される。
説明、質疑応答の後で工場を見学させてくれたが、写真撮影は禁止であったのが残念。
高知県でも銘建工業と森林組合などで作った大豊製材がこのCLT合板を作る計画があるが、この工場を見た後では、技術と値段で苦戦しそうだと思った。
工場見学後お2人の案内で、近くのCLT合板で最近作られた障害者施設を見学に行った。二階建で外装は木目ではなく吹き付け塗装のようであった。
その後、2人に案内されて近くのレストランで昼食をとる。
写真はドナウ川沿いのレストラン近くの風景と、2人を挟んで記念写真。


ヨハネス・ウィッペル氏は、日本は消費税を上げるのか、法人税は下がるのかと聞いたので、私が、そうなるであろうと答えた。
午後1時15分に次の視察場所、小水力発電所に出発。
(その5追記)
車で45分程走って午後2時にイップス市ワイトホーフェンの小水力発電所に着いた、車から降りて5分程雨の中を川の近くまで歩く。
この発電所イップス市の市営、普段は無人運転のため、今日は我々のために管理会社のハイドロエネルギー社のピーター・フォークナー氏がドイツ国境に近い会社から1時間30分かけて来てくれた。

発電所は写真で見るとおり日本にもある普通の物である。
ハイドロエネルギー社はタービンを作っている会社で、100kwから15メガワットまで様々な大きさのタービンを作っているそうだ。
市内のイップス川沿いにはこのような発電所を6ヶ所作っているという。
すぐ側にはアパートがあり、防音に気をつかって作ったという。

40分程の見学後、車で40分程移動してアムシュテッテン駅で車から降りた、この駅からは乗換え無しでリンツ駅に行ける。
午後4時発、4時30分にリンツ駅に到着、タクシーで10分程でパークインホテルに到着した。一休みして6時30分から夕食に出る。

今日はビアホール、さすがに今日は軽く済ました。

written by iHatenaSync