県議会定例会質問戦終了

高知県議会9月定例会は10月1日(火)から三日間が一般質問、4日(金)は予算委員会、私は予算委員会の最後に60分の時間を頂いて登壇した。
平成22年3月議会の予算委員会以来である。
予算委員会は一問一答形式だから私にとっては楽しい質問戦だ。
質問項目は尾崎知事が始めた産業振興計画、5年目、第二期に入っている。
私は成果が出ていると評価しているのだが、尾崎知事は製造品出荷額が思うように伸びないので部長以下にはっぱをかけているようだ。
議会の最中に平成23年の製造品出荷額の速報値が発表となり、高知県は4,944億円、またも全国最下位である。
原因は南国市にあるルネサステクノロジー社の半導体工場の出荷減である。
本県の場合、製造品出荷額はリーマンショックで大幅に落ち込みその後少しずつ回復しており、23年も食品部門は健闘しているとの話が原田商工労働部長からあった。
農業、水産業林業などの一次産業が少し頑張ったところで、大型工場の出荷額が大幅に減少すれば何ともならない。
これはこれで商工労働部や我々議員も共に頑張って企業誘致を図るしかない。
質問の趣旨は、産業振興計画や、地域アクションプランの成功事例を紹介する事であった。
農業分野では大豊町のJA土佐れいほくのユズ加工場、三原村のユズ生産に対する取り組みである。
水産業では宿毛市の水産加工施設、五穀さかな工房、土佐社中加工場、沖ノ島水産の加工品販売、これから取引が始まるであろう、居酒屋チェーン・チムニーの話であり、林業分野では8月から稼働し始めた大豊製材の状況、室戸市、東洋町、大月町の備長炭製造の人達の取組であった。
詳細は別の機会に紹介するが、これらの多くは3年前にはほとんどなかった事業である。地域の新規雇用も生まれている。
議会質問の目的は執行部の予算執行に対するチェックと提言である。
しかし、今回はこれまでと違って成果の発表会を意識して行った。賛否は県民の皆様の判断にお任せする。

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