アメリカ旅行記H25

11月18日(月)から一人でアメリカ旅行に行って来たので3回に分けて書く、全くのプライベートな旅行である。
目的は二つあり、一つはハワイで愛媛県ハワイ州の間で続いている少年野球チームの交流試合に、私の後援会長である中山昌幸氏の二人の子供さんが参加しており、この試合を主催している戒能潤之助愛媛県議(4期)と交流を図ることである。

写真左の二人が中山さん夫妻、右隣が高校生の長男
この交流試合は、12年前の平成13年(2001年)2月10日、ハワイ沖で愛媛県宇和島水産高校の実習船えひめ丸が米海軍の原子力潜水艦に追突され沈没し、教員5名、生徒4名、計9名の犠牲者を出した事件を契機に戒能県議がハワイ州との友好交流を図るために少年野球親善試合を計画して以来12年続いている行事で、開催地は愛媛県と交代で行われているそうだ。
戒能県議は元高校球児で卒業時にはプロ野球のドラフトに指名されたほどの選手、中山さんは高知商業高校時代には甲子園に出場しており、専修大学でも野球を続けた元選手、自分の子供達を小学生の頃から硬球に慣らすために宇和島の少年野球チームに所属させていたことから、愛媛県の選抜チームに選ばれて3年前からこの試合に参加している。
ちなみに、この息子さんたちは私の空手道場で空手も稽古していた。
私は中山さんから昨年参加のお誘いを受けていたが、日程の都合で参加できなかったために、今年参加の都合をつけた。
もう一つの目的は、ラスベガス在住の私の大学時代の中央大学少林寺拳法部の親友である上林に会いに行くためである。
彼はロサンゼルスに約30年、ラスベガスに5年住んでおり、その間私は8回彼の元を訪れ観光を楽しんであり、今回が9回目である。
日本時間19日(火)0:05羽田空港ANA 便、約10時間後の、ロス時間18日(月)16:45ロサンゼルス国際空港着、時差はマイナス17時間。
通関、無料バスで国内線のユナイテド航空の搭乗ゲートまで移動、ここまでは順調に進む、しかし、搭乗ゲートがテレビの案内画面に見当たらない、通りかかった係員に二度聞いて87番ゲートだと教えてもらった、画面が切り替わるので見つけられなかったようだ。
ロス空港は広い、歩くのに大汗をかいて18時に87番ゲートに着き、ラスベガスの上林に予定通りだと電話して一安心。
19:52発ラスベガス行きのユナイテッド航空の飛行機はカナダ製の中型ジェット機CRJだ、ビジネスクラスは2人ずつの4人席。

珍しく定刻に出発して約1時間で21:05頃予定通りラスベガスに着いた。実際の飛行時間45分ほどだ。
ラスベガスは空港が増築されており広い、荷物受け取り場所にたどり着くと上林が待っていてくれた。
上林も国内線の新しいターミナルは初めてということで、広さに驚くと共に、バスで移動する駐車場を第二駐車場と記憶しており、無料バスの運転手に第一と第三駐車場しかないと言われ、第一駐車場で降りたら正解であった。
午後10時過ぎか?モンテカルロホテルへチェックインした後、ラーメンを食べに中華街に行った。このラーメンは日本並みの味で美味しかった。値段は8ドル、800円ほどだったが、チップがあるので千円弱程度になる。
上林の話では、ここ一年程の間にラスベガスでは日本食レストランが次々にオープンしているそうだが、経営者は中国人が多いそうだ。
明日は6時の出発予定なのでホテルへ帰って寝る。

11月19(火)、午前6時ホテル発、上林がトヨタFJクルーザで迎えに来てくれホテルを出発、一路モニュメントバレーを目指す。

この車はツードア5人乗り、購入したばかりでまだ仮ナンバーしか付いていない。
彼は前のロサンゼルス在住時代にも大型のランドクルーザーに長く乗っており、酔っ払い運転で道路の縁石に乗り上げて一回転して車は壊れたが全く怪我がなく丈夫な車だと自慢していた。
前回は途中でザイオン国立公園に寄り、何カ所かのトレッキングコースを歩いたが、今回は直行してなるべく早く見学する。
いつもここの道路、ただ広い砂漠の中を走るのは気持ちが良い。何度か給油する、1ガロン(3.8リッター)、3.2ドル程だから、リッターあたり86円くらいだ。日本の半分ほどの値段か。
二度目のモニュメントバレー行きで見覚えのある道路を走るが、今回は途中で別のルートを走る、見渡す限り低灌木のアメリカ砂漠が続く、この景色が楽しみで来るのだが、風景が変わらないのですぐ飽きる。しかし、所々に奇岩が現われ、声を上げて喜ぶほどの絶景も沢山ある。

また、途中のグレンキャニオンダムの資料館には、90億年前にこの場所が海底であったという地図もあった。

上の写真の白い部分が海であったという説明パネル。
午後2時頃にモニュメントバレーのビューポイントホテルへ着いた。

モニュメントバレーはナバホインディアンの居留区であり、ホテルは二箇所しかなくすべてインディアンの経営、人気があるので前回は予約が取れずグールディングホテルそばのキャンプ場で野宿したが今回はビューポイントホテルが取れた。

上の写真は、見えにくいが、我々の泊まった三階建てのホテル。
ジョンフォード監督が西部劇映画を撮影するに当たり一番使う景色、ジョンフォード・ビューポイントが一望のもとに見える一番眺めの良いホテルだ。
窓からは西部劇映画やアクション映画によく出てくる景色が見える、高い岩と岩との間が、近いように見えても1.2kmあると上林の説明があった、私にとっては最高の部屋だ
チェックインしようとしたが、まだ準備が出来ていないとの事、インディアンは補助金で生活費が出ておりあまり仕事に熱心ではない。

チェックインは後にして車でモニュメントバレーの中へ入り、ビューポイントを見学する。
公園内の道路は一切舗装していないので四輪駆動車でなければ走りにくい。車の上下動で腹が痛くなるデコボコ道だ。
17:20まで見学し写真を撮りまくる。上林が今回の旅行で一番楽しみにしている乗馬の乗場に行ったが誰もいない。



今日はもう店仕舞いか、怠けているだけか上林がブツブツ言っている。
夕食はホテル内のレストランで食べる予定だが、ナバホインディアンの居留区は禁酒なので、先に部屋のテラスで景色を眺めながら途中で買ったビールを飲む。

上林もロス在住時代から時折近くの砂漠に車で行って野宿するほどの砂漠好き、景色は最高、二人にとって至福の時である。
途中で買ったツマミのビーフジャーキーが美味い、オリジナルという文字があり、固くない。
これに味をしめて、ラスベガスに帰ってからお土産に買った。
レストランでは日本人観光客も、若い女性の二人組と新婚旅行であろう若いカップルとの二組いて挨拶をした。
ここでステーキを頼んだが、少々期待はずれのまあまあの味、アメリカはこんなもんだ。
売店で待望のSTETSON製カウボーイハットを買う、上林は100ドル(1万円)の値段に驚いていたが、日本の通信販売では1万5千円〜2万円はする品だ。
この日は満月で、夜景が本当に綺麗だった。寒い中上林はコートを着てテラスへ何度も出て景色を眺めていた。