放射線によるがん治療の勉強会開催

28日午前9時から県議会で、放射線によるがん治療の勉強会を開き、自民党県議団8名、執行部側から健康政策部の山本部長、家保副部長、福永健康対策課長、高知医療センターの武田明雄病院長、森田がんセンター長らが参加してくれた。
講師は大阪市立大学大学院工学研究科の長崎健教授、高知市の出身者であり、西内隆純県議の伝で講師をお願いした。
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長崎先生の関係する放射線治療方法はホウ素中性子捕捉療法BNCT(Boron Neutron Capture Therapy)という。
この勉強会を言い出したのは私、2月に母の弟の叔父が膵臓癌で亡くなった際に、その義理の弟である佐藤健次叔父から、義兄に放射線治療を進めたが乗り気でなかったと言われ、高知県はがんで亡くなる人の比率はどんな状況か聞かれたので、高齢化先進県であるので、がんによる死亡者も相当多いと思うと答えた。
また、我々自民党県議団は議員提案で条例を作っているが「高知県がん対策推進条例」(座長は山本広明県議)を平成19年3月議会で作ったことも話した。
健次叔父は現在は大阪大学の名誉教授だが、原子物理学の研究から始まり、40年ほど前は東大原子核研究所で加速器サイクロトロンを管理していた。そして、この叔父の引きで私の弟哲也が、日大生産工学部卒業後、原子核研究所に入り、現在は日大生産工学部の教授となり、加速器の研究をやっている。
その加速器ががん治療に使われており、この治療法を重粒子線治療という。
私の弟もがん治療に関する文章を専門誌に書いてあったと叔父から聞かされたので、弟にも電話して話を聞いた。
弟は日大に戻る前には三菱電機先端技術研究所におり、その関係で三菱電機が作っている加速器を使った治療施設ならいつでも紹介するという。
現在、重粒子線を使ったがん治療施設は日本で4箇所あるが、四国には全くない、研究してみてはどうかとの話を叔父から聞いた。
健次叔父が顧問を務めている千葉県の放医研の加速器はサッカー場ほどの大きさで、建設の総費用も約300億円、とても高知県の手が出る話ではないと思っていた。
ただ、勉強だけはしたらどうかと思い西内隆県議に話したら、少し違う治療法であるが、長崎教授と知り合い、ホウ素中性子捕捉療法という治療法があるということが分かった。
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今日の勉強会の事前打ち合わせで、2日前の土曜日に長崎教授と高知市で会食し、この治療法を使える施設は30億円程度で作ることが出来る事を初めて知った。
今日の勉強会はまず、こんなガン治療法があるということを議員の皆さんに知ってもらうことが目標であったが、皆さん熱心に聞いて頂いた。
その内容については次の機会に書くが、次の勉強会もやりたいと考えている。
今日は言い出しっぺの私が時間を勘違いして、10時開始と思い込んで25分遅刻した、大失敗であった。