高倉健さん、夢をありがとう

昨日高倉健さんが11月10に亡くなっていたとのテレビ報道を見て驚いた。
私の学生時代、東映映画で「昭和残侠伝」と主題歌「唐獅子牡丹」が大流行で、私もよく映画も見たし、主題歌もよく歌っていた。
昭和45年11月25日、陸上自衛隊市ヶ谷台で自決した三島由紀夫氏もこの歌が大好きで、決行当日も市ヶ谷へ向かう車の中で5人で歌ったとの話があった。
また、全共闘の立て看板にも唐獅子牡丹の絵が出たくらいだ。
そして、「網走番外地」もよく見た映画だ。
今年、最後の映画となった「あなたへ」もテレビで見た。
映画で共演したビートたけしさんが、「映画撮影の待ち時間に高倉健さんが椅子に腰をかけないので私も立ったままでいて迷惑だった」と笑いながらテレビで話していた。
「あなたへ」のロケ撮影風景を撮影したテレビ番組でも、80歳を過ぎた健さんが、椅子に全く座らない姿勢が流れており、本人の信念だろう、すごい人だと思った。
「幸せの黄色いハンカチ」以降の現代劇を評価しない人がいるが、私は健さんが出た映画は全て好きだった。
映画俳優として自分の肉体をコントロールする努力は、一流の運動選手と同じくらいのものがあったと思う。
映画俳優としても、一社会人としても、素晴らしい人であったと思う。
ご冥福をお祈りします。