マグロ養殖、道水中谷水産の仕事納め

31日お昼に大月町橘浦のマグロ養殖業者、道水中谷水産の仕事納めに出向きました。
社長は中谷拾さん、防衛大臣中谷元さんの弟さんです。(写真を撮るのを忘れたが、元さんにそっくりです)
今年は道水中谷水産から、高知県水産振興部が初めて取り組んだマグロの人工養殖で親魚を提供して頂きました。
人工孵化には成功したものの、孵化した稚魚はその後全滅しました。
近畿大学が完全養殖に成功して、その養殖マグロを提供する近大が経営する銀座の寿司屋が話題を呼んでおります。
近大が完全養殖に成功するまで何十年もかかっております。
昨年、県の水産振興部からこの計画の説明を受けた時に、簡単に成功するかのごとき見通しで説明する県幹部に対して、私は簡単に成功するはずがない、長期的視点で取り組むべきだと申し上げました。
私は昭和63年から10年間、親の跡を継いで宿毛湾で鯛とハマチの養殖に携わりました。 
タイは人工孵化の稚魚がほとんどで、18ヶ月平均育て、1.1キロにして出荷しておりました。
その経験から、人工孵化が如何に大変かを業者から聞いております。
県職員が考えるほど甘くはありません。
しかし、県のこの計画はきっと成功すると思います。
大月町は、宿毛湾では現在大洋マルハをはじめ4業者がマグロ養殖に取り組み、全国でも屈指の養殖漁場となっております。
沖縄よりも効率よく育てることが出来ると聞いております。18ケ月で40キロに育つそうです。
このマグロが美味い、是非食べて下さい。
下の写真は5月の出荷の時の写真です。
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その中でも道水中谷水産は新参ですが、現在の従業員は若者中心に21名、全員地元雇用です。
高知県も出来るだけ支援をして、地元の漁業振興に取り組みます。
明るい未来が見え、楽しみです。