戦没者のご遺骨収容について

自民党は政権復帰後、党内に戦没者のご遺骨収容についてプロジェクトチームを作って、厚生労働省だけでなく各省横断の組織を作って収容に当たるための法整備を準備している。
その組織の事務局長を宇都隆史参議院議員が担当しているので、24日午前中に参議院議員会館に宇都議員を訪ねて準備の状況を聞いた。
事務所に入って宇都議員に挨拶していると横から「先輩!」と話しかける人がいた、何と旧知の佐々木君であった。
昨年8月から宇都議員の秘書をやっており、しかもご遺骨の収容を担当しているという。
宇都議員も、佐々木君から聞いて下さいということで彼から説明を受けた。
それによると今国会に法案を提出して、法律に裏付けられたご遺骨収容のための組織を作って、早急にご遺骨の収容を進めるという。
それ以前に、硫黄島のご遺骨収容については民主党政権下でも進んでいたが、自民党が政権復帰して以来厚生労働省のご遺骨収容の動きが活発化しているので、私はこのプロジェクトチームが具体的に動いているものと勘違いしていた。
昨年オーストラリアのボマナ墓地から日本に返還された33柱の日本人戦没者のご遺骨の中に、南海支隊戦友遺族会の独自調査で高知県の第144連隊の戦没者が2名おり、ご遺族もそれぞれ長男の方が高知市に住んでおられ、お一人は父の遺骨を引き取りたいと文書で厚生労働省に要請しているにもかかわらず、厚生労働省は「返還されたご遺骨はDNAが破壊されているため鑑定が出来ず、特定できないので特定の遺族に返還することが出来ない。」との回答であった。
そこで、先週、南海支隊戦友遺族会の辻本事務局長から私に、独自で入手した返還ご遺骨名簿と辻本事務局長の意見を書いた資料が送られてきて、中谷元衆議院議員にご支援をお願いしたいということであった。
それで、前日の23日に中谷元衆議院議員にお願いした所、中谷先生は「中西さんすぐに厚生労働省に行きましょう」と言って厚生労働省に連絡をとって、昼休みであったが望月外事室長にお会いすることができた。
直接の担当は青木さんという方であったが、青木氏はパプアニューギニアにご遺骨の収容に出かけているということであった。
望月室長は青木氏が帰国してから検討するという事であった。
また、岡田太造社会・援護局長にもご挨拶できた。
昨年12月に、第144連隊の甲藤兵長のご遺骨が帰還されたことをこのブログに書いて大きな反響があった(私のブログにすごい量のアクセスがあった)、その反響の大さに私自身が驚いた。
今回もご遺族の元にご遺骨が返されるまで交渉を続けるつもりである。
written by iHatenaSync