津波対策を考える都道府県議員連盟設立会

1月17日(土)神奈川県小田原市神奈川県温泉地学研究所の会議室で「(仮称)津波対策を考える都道府県議員連盟設立会」を開催した。
この会は、宮城県の安部孝県議会議員の提案で、津波被害に遭うであろう都道府県に声をかけて同一行動を取ろうという趣旨で、自民党県議団に声をかけ、当日、同所で地震津波シンポジウムが開催されるのに合わせて、その前の時間をとって開催した。
当初は安部県議が被災した東北3県と東京・神奈川など関東を担当し、私が南海トラフ巨大地震に関係する9県を担当したのであったが、その後、安部県議が全国で津波被害に遭うであろうその他の道県にも声をかけて賛同をいただいており、結局北海道から九州まで23道都県が賛同した。
ただ、衆議院選挙の影響で開催日時が今月までずれ込んだこと、4月に統一地方選挙を控えている事、また新年会等がまだ行われている事等で、実際にこの日集まったのは9道都県と少なかったが、本県からは浜田英宏議長も参加してくれた。
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(上の写真左端が安部県議)
会は私と阿部県議の開会の挨拶から始まり、第1にその目的は①東日本大震災の記憶・教訓を次世代に伝えていく事。②地震津波について都道府県議員がネットワークを作り、対策・対応等についての調査・研究をする事。
第2に、事業としては①年1回、津波シンポジウム等の開催、②政府、党本部、大学等との意見交換・要望活動の開催である。
第3に組織を決めた。会長を宮城県に、副会長は自民党のブロック分けで1名ずつ代表を出す、幹事長は高知県、事務局長は会長県が決める。その他の参加者は幹事とする。
正式名称は「地震津波対策を考える都道府県議員連盟」とした。
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以上を決め、次回は統一地方選挙が終わった5月くらいを目処に開催することを決めた。
なおこの会には神奈川県の牧島かれん衆議院議員、西弘嗣東北大学教授、徳山英一高知大学海洋コアセンター長、箕浦幸治東北大学教授などにもご参加頂いた。
40分ほどで終わり、シンポジウムが開催される隣の地球博物館に移った。
第2回地震津波シンポジウムは、主催が神奈川県、協賛は東北大学総合学術博物館、高知大学海洋コア総合研究センター、独立行政法人海洋研究開発機構である。
シンポジウムは黒岩祐治神奈川県知事の挨拶に始まり、
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基調講演が東日本大震災における大津波とその対応」と題する久保信保(東日本大震災時の消防庁長官)氏の講演、続いてパネルディスカッションが「神奈川県の地震津波に備える」について行われた。
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パネルディスカッションに際し、初めに箕浦幸治・東北大学大学院理学研究科教授と徳山英一高知大学海洋コア総合研究センター長の研究成果の発表が行われた。
箕浦教授は東日本大震災以前には誰も予測できなかった、仙台市南部の津波高を正確に予測していたことで有名である。
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パネルディスカッションのコーディネーターは吉井博明東京経済大学名誉教授、パネリストは上記の2氏に加えて、久保信保・元消防庁長官、入谷拓哉・日本ライフセービング協会理事長、鈴木正・茅ヶ崎市サーフィン業組合理事長、里村幹夫・神奈川県温泉地学研究所所長、黒岩祐治神奈川県知事であった。
それぞれの立場から話が聞けて大変勉強になったが。とりわけ入谷さん、鈴木さんの民間人の話が面白かった。
帰りながら安部県議と、今後は地元の漁師さんなどの、海に関わる人たちに参加してもらうといいのではと話した。
東京都へ戻り、品川で安部県議夫妻、そして自民党高知県連・高橋事務局長と夕食、楽しい会話が続いた。
近いうちに私は岩手県宮城県を調査で訪れる予定であることを安部県議にお伝えし、再会を約束して別れた。