高倉健さんの昭和残侠伝を見た

高倉健さんが昨年亡くなって以来時々昔の映画をテレビで再放映している。
昭和残侠伝は大学生時代心躍らせて見た映画だ。
何十年ぶりに見たら、ストーリーも忘れていた。藤純子さんが美しい芸者姿で健さんの恋人役であった。
健さんの役柄は、賭場での喧嘩による殺人で懲役12年を打たれ、出所後はヤクザ稼業から足を洗い、勘当された深川の実家である老舗料亭に板前として住み込んでいる。
板前の兄貴分が元ヤクザの池部良、健さんは、愚連隊上がりのヤクザの親分に何度かぶちのめされ、我慢に我慢を重ねた末に池部良と2人でこのヤクザの組に殴り込みをかけるというお決まりのストーリーである。
殴り込みをかけて、健さんは相手の親分をはじめ十数人を叩き切る。池部良は相手の組員に殺される。
最後、警官に連行される健さんに、芸者姿の藤純子が着物をかけて、何年でも待ってますわという態度をとって「終」のマークが出る。
学生時代は感動して見ていたが、映画とはいえ冷静に考えると、殺人で懲役12年服役した後で何人も殺したら普通は死刑だろう。それがカッコいいことかどうか、んーん。