産経新聞の記者はこれらの事を全く知らないのであろう。
これこそが問題ではないのか。
大都市はほっておいても役人がインフラ整備をはじめ予算投入をするので政治家の出る幕は少ない。
人口の少ない地方は政治家が声を上げなければほっておかれるので、政治家の必要性が高い。
私が最初に都会選出議員との意見の差に気がついたのは、高速道路の整備促進のために国会議員へ陳情活動をしていた時だ。
高速道路網がとっくに整備されている地域に住んでいる政治家は、国会議員も地方議員も道路整備については関心がなかった。
我々の陳情は厚い壁に阻まれていた。その壁が急速に崩れたのは4年前の東日本大震災からである。
道路整備以外にも、中山間地域の問題、森林整備の問題、高齢者対策の問題など、都市圏に住む人達にとっても知らないで済む案件ではないはずだ。
しかし、現状の人口比のみで国会議員を選出する政治制度を続けていくと、これらの意見を発信する政治家の数が益々足りなくなる。
この裁判官の考え方でいくと、人口移動により衆議院選挙の度に頻繁に選挙無効の判決が出る事になるであろう。
【参考】憲法第47条
選挙区、投票の方法その他両議院の議員の選挙に関する事項は、法律でこれを定める。