中国の70年記念軍事パレード

中共抗日勝利70周年記念パレードをやったニュースが流れている。
テレビのコメンテーターが、「日本と戦ったのは蒋介石率いる国民党で、毛沢東率いる中国共産党は日本と戦ってませんよね。」と発言していた。
その通りだ。ただし、華北地方で活動していた朱徳彭徳懐八路軍は日本軍と戦っている。
毛沢東率いる本体は長征と称して中国大陸中央部を逃げ惑い、最後は延安にこもっていた。
逃げ回る途中でもしっかりと共産党の仲間を粛清し、国民党に対しては対日本軍の共闘を組みながら、国民党軍の所在を日本軍に教えて攻撃させていた。
日本の降伏後は国民党との内戦に勝利して中国統一を果たしたので、彼らが対日戦争勝利を叫ぶことは全く間違いということではない。
しかし、軍事パレードに新しい兵器があったとテレビで報道されていたが、ほとんどがソ連や米国の兵器のコピーである。
米国の無人偵察機プレデターもどきの兵器については、テレビの解説者がプレデターグローバルホークとを間違えていたのであろうが「グローバルホークそっくりです、本当に飛ぶかどうかは分かりません」とのコメントが流れており、聞いて笑ってしまった。
ちなみに、内戦において中共軍勝利の重要な役割を果たしたのは、降伏後の日本軍から獲得した武器弾薬であった。
日本軍は降伏後、武器弾薬は全て国民党軍、中共軍、ソ連軍に引き渡した。その時点で所有権移転が行われている。
従って中国東北部で行われている毒ガス弾などの兵器処理に日本国が費用を負担する理由はない。
【追記】
今テレビのBSフジ・プライムニュースで軍事パレードでの習近平の演説が流れており、その中で「中国は覇権主義ではない、他国に脅威を与えない」と言っている。
この演説に対して、出演している小野寺五典防衛大臣が「言ってる事とやってる事が全く違う」とコメントしている。
中国は南シナ海ベトナム、フィリピンなどと所有権に争いのある岩礁を勝手に埋め立て、他国の抗議を無視して軍事基地化を進めている。
よくもまあしゃあしゃあと言えるもんだ。さすが中国、こんな国家指導者は今では希少だ。
「東京を火の海にする」と言った北朝鮮と合わせて、日本には素晴らしい隣国がある。
日本国憲法前文にある「平和を愛する諸国民の」模範のような隣国だ。日本国憲法はこれらの隣国の国民の「公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」素晴らしい憲法だ。
この憲法制定当時は第二次世界大戦終了直後で、スターリン毛沢東以外の各国の指導者達は戦争に疲れていた。
当時の指導者達が現在を見たらなんと言うかな。「こんな筈ではなかったに」と言うのか、それとも「これが有史以来連綿と繰り返されてきた人類の歴史だ」というのか。