櫻井よしこ氏がBSフジプライムニュースに出演、安保法制を語った

昨夜(9月14日)午後8時から、BSフジのプライムニュースに櫻井よしこさんと安倍総裁の特別補佐の萩生田光一衆議院議員が出演して安保法制について語った。
もっとも話す時間は圧倒的に櫻井さんが多かった。
櫻井さんは、今回の安保法制が成立しても自衛官が大幅に活動しやすくなるわけではなく、少し活動しやすくなるだけだと話していた。
ましてやすぐに戦争につながるとか、徴兵制につながるとの野党の反対論を批判した。
その通りだと思う。
最近、私の知人が陸上自衛隊の幹部自衛官と話す機会があった際に「今度の安保法制が出来たからといってあまり変わらないんでしょう」と否定的に質問した。幹部自衛官は「変わります、活動しやすくなります」と答えた。
それだけ自衛官の行動が制約を受けているということだ。
櫻井さんは番組の中で、自衛官の行動がいかに制約を受けているかの事例として東ティモールPKO活動に参加していた際の事例を紹介していた。
この事例は元自衛官佐藤正久参議院議員が月刊誌で紹介しているのでその文章を転載する。
東ティモールで日本人のレストラン経営者から、『近くで暴動が起きている。助けてくれ』と自衛隊に連絡がありました。しかし現場に駆けつけて警護する、いわゆる『駆けつけ警護』は当時、認められていなかった。しかし法律上は助けることができなかったとしても、自衛隊が『助けない』という選択肢はありません。
そこでどうしたか。部下隊員がたまたま休暇で外出している隊員を迎えに行くという名目で車を出し、座席に余裕があるから『たまたま』遭遇した経営者も乗せてくる、と現場がトンチのような論理を組み立てて邦人保護に当たったのです。
本来、政治は現場に無理をさせてはいけない。迷わせてもいけない。しかし、いままでは『超法規的措置』となる可能性のある判断までも現場に押し付けてきたのです。
自衛隊がこれまでの海外派遣で任務中に1人の命も落とさずに活動できたのは、PKO五原則や憲法9条のおかげではありません。手足を縛られた状態で、まさに派遣現場のほうで指揮官たちが必死に自分たちが許される範囲内で知恵を使って情報を取ってリスクを軽減したから、幸運にも犠牲者が出なかったまでの話です。」(Will8月号)
海外に派遣された自衛隊員が、大きなストレスの中で懸命に活動する様子を私も直接聞いたことがある。
彼らの行動をがんじがらめにするのではなく、普通の軍隊と同じ行動基準を適用すべく法改正をすべきだと思う。
櫻井さんは、政権を担当した経験のある民主党が、安保法制の必要性を分かっていながら反対論を展開する姿勢を厳しく批判し、昨日行われた民主党の北澤元防衛大臣安倍総理に対する質問を厳しく批判した。
また、櫻井さんは自分のインターネットニュースに安倍総理が出演した時(9月11日)の映像も紹介しながら、安倍総理が安保法制を国会で説明するにあたり中国に非常に気を使っている背景についても語っていたが、アメリカからの要請があるのだろうか、中国との間に我々の知らない約束があるのか分からない。
久しぶりにプライムニュースを2時間キッチリと見た。