南シナ海でやっと米海軍が動き出した

南シナ海南沙諸島で中国が島と岩礁の埋め立てを7ヶ所でやっている。その内の5ヶ所は干潮時にやっと岩礁が水面下に現れる所で、ここを埋め立てて人工島を造ったたところで領土とは認められないないというのが国際海洋法の考え方だ。
しかるに、中国はここを領土と主張している。
しかも、埋め立てを急速に進めたのは、一昨年9月にオバマ大統領が、シリア爆撃に際して「アメリカは世界の警察官ではない」と発言した以後である。
この南シナ海を通る日本のタンカーや貨物船は年間1万6800隻というデーターがある。
ここで緊張状態が発生すれば船舶保険は跳ね上がる。紛争になれば日本の貿易に多大な影響を及ぼす。
以上のことは多分これまでもこのブログに書いてきた。
先日訪米した習近平オバマ大統領の面前で「南シナ海は太古以来中国の領土だ」と演説した。この演説は先ほどテレビニュースで初めて知った。
まあ、いけしゃあしゃあと平然とウソをつく漢民族の性格は理解出来ない。
あの弱腰のオバマ大統領ですら、これはいかんと思ったのだろう。
横須賀基地の第7艦隊所属のイージス艦ラッセンを中国の主張する領海12海里に進出させた。おそらく空には対潜哨戒機P-8を飛ばして中国の艦艇の動きを監視しているだろうと報道されている。
報道にはないが海中には攻撃型原子力潜水艦が同行しているはずだ。
もっとも、このイージス艦はCEC(共同交戦能力)を持っており、1隻でも相当な戦闘能力があるので中国の海軍ないしは海警の艦艇が実力行使に出られない状況を作っているはずだ。
今のところ中国艦艇の動きは報道されていない。
中国は、アメリカはこの国際海洋条約に加盟してないというだろうが、世界の常識を無視してはいかんだろう。
中国は4千年の歴史だとかいうが、モンゴル人に征服された元の時代はどう数えるのだろうか、中国人に聞いてみたい。