フィリピンのドゥテルテ大統領の言動

今朝の産経新聞で「フィリピンのドゥテルテ大統領が13日、マニラ首都圏パサイ市の空軍基地で行った演説で、アキノ前政権が4月に米国と合意した南シナ海での定期的な合同哨戒活動について『敵対的な行動には関与しない』と、参加しない方針を表明した。」と報道されている。

中国との間に何があったのか分からないが、せっかく国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所が、南シナ海での中国の海洋進出を巡り、中国の主張する独自の境界線「九段線」に国際法上の根拠がないと認定し、周辺諸国と日米が中国批判を展開しているのに、それを台無しにする発言である。

フィリピン国民はとんでもない大統領を選んだ事に気付くだろう、との米国政府高官の発言があったが、日本にとっても大きなマイナスだ。

南シナ海は日本の貿易にとって大きな影響を与える海域なので、安倍首相はフィリピンの港に海上自衛隊護衛艦、潜水艦を派遣して、協力して中国を牽制する行動をとってきたが、それも根底から崩れそうだ。

日本も民主党政権下で日米関係が相当におかしくなった。

今回のドゥテルテ大統領の発言で東南アジアの軍事バランスが崩れる可能性がある。