G空間情報活用推進特別委員会

国会開会中は毎日8時から、自民党本部でいくつかの政調勉強会が開催されており、私は必ず出席している。

今日は表題の特別委員会の勉強会に出席した。

議事は来年度予算と準天頂衛星システムの整備状況について等、私が関心を持っているのは準天頂衛星「みちびき」だ。

GPSと連携した測位システムで、今年6月、8月、10月と3回、種子島宇宙センターからH2Aロケットで打ち上げに成功し、4機体制となった。

GPSの精度は数メートルだが、「みちびき」で補正する事により数センチメートルとなる。

資料では、用途は道路交通分野の自動走行システムや農業分野の農機の自動運転の実証実験が紹介されていた。またその他に、産学官のプロジェクトでは地理空間情報の循環システムの形成、津波浸水被害推計システムの運用などの災害対応、無人航空機物流事業の促進などが紹介されていた。

私の質問に対する答弁では、予定では平成35年度に7機体制となり、それが完成すると日本周辺はGPSに頼らなくても独自で測位出来るようになるとの説明があった。

GPSは米国の測位システムで世界中をカバーする、中国は北斗(2016年7月時点で16基運用中)、EUはガリレオ(2016年11月上旬時点で12機運用中)、ロシアはグロナス(24機体制で運用中)など、それぞれ独自の衛星システムを運用している。

GPSは軍事目的で様々な用途に使える。ただし、米国が何処かで軍事行動を起こす時には意図的に精度を悪い方に変える。

早く「みちびき」を7機体制にして、日本周辺だけでも独自に使用できる体制を構築する必要がある。