自民党憲法改正推進本部の会合

7日(水)16時30分から、自民党本部で憲法改正推進本部の会合が開かれ出席した。

この日も部屋は満員、はじめに中谷元衆議院議員平成24年自民党改正草案の解説を話され、その後法制局職員から、これまでの議論の経緯が説明された。

この日も発言者が多く、私が発言出来たのは17時45分頃からであった。

私は以下のように考えている。

国会で3分の2の賛同が得られなければ発議ができない、そして国民投票過半数の賛成が得られるかどうかを考える必要がある。
参議院選挙区の合区解消問題は、自民党は決定したが、他党の賛同は未だ得られていない。
与党の合意や国民投票を考慮する前に、自民党はこの国を守るためにどの程度の防衛力が必要なのか、その為に憲法にどう定めるかということを議論すべきではないかと思う。

今の自衛隊の実力が憲法9条2項に言う「陸海空軍」でも「その他の戦力」でもないのか。
昭和29年12月22日の大村清一国務大臣防衛庁長官)の政府答弁、すなわち「自衛隊のような自衛のための任務を有し、かつその目的のため必要相当な範囲の実力部隊を設けることは、何ら憲法に違反するものではない。」
平成27年8月5日参議院特別委員会でも、三宅伸吾議員の質問に対し横畠祐介政府参考人(法制局長官)が大村大臣の政府答弁を引用している。
政府は現在もこの考え方を踏襲しているが、それでいいのか。

日本を取り巻く情勢の変化によって「必要相当な範囲」は変わってくる。
設立当初の自衛隊の装備は、海上自衛隊護衛艦が2隻と掃海艇43隻など、航空自衛隊は練習機のみで戦闘機はなし、陸上自衛隊は旧式のM4、M24軽戦車など322輛、現在の海上自衛隊イージス艦6隻、空母型護衛艦4隻を含む47隻の護衛艦を有している。

航空自衛隊はF15戦闘機200機、陸上自衛隊90式戦車(341輛)、10式戦車(88輛)は世界でも一流の戦車です、これを自衛隊設立当初の実力部隊と同一視していいのか。
私は現在の自衛隊の装備が、我が国を守るために過剰な装備だとは思っていない。長射程の兵器を持つ必要があると思っている。
自民党憲法草案を作られた当時の先輩議員の皆様は、現在の自衛隊を設立当初の自衛隊と同一視するのは無理があると認識していたから、9条2項を改正して国防軍として位置づけるという憲法草案を作られたのではないかと思う。
もう一度、24年草案を議論して、その後他党と調整して9条2項を残して自衛隊を別に明記するという結論に達したならば、それもやむを得ないと思っている。

発言時間の制約もあり、上記の思いを全て話せたわけではない。

細田本部長は、それぞれが自分で案を書いて提出してほしいと提案した。

私は次の会合があり18時で退出したが、まだ多くの議員が発言を求めて手を挙げていた。