参議院参考人質疑

10日(木)午後1時から参議院予算委員会参考人質疑が行われたので傍聴した。

柳瀬元秘書官は、加計学園関係者との面談は認めたが、そこに愛媛県職員、今治市職員がいたかは覚えていないと答弁した。

昨日、11日に中村愛媛県知事が、愛媛県職員が柳瀬元秘書官と名刺交換をしたと、名刺を公表したので柳瀬元秘書官の答弁が批判されている。

なんでこんな答弁をしたのだろうかと思う。

少なくとも愛媛県にとっては獣医学部新設は、加計学園しか申し込みがなかったのであるから、加計学園ありきであったと、加戸元愛媛県知事は何度も述べている。

加計学園愛媛県職員、今治市職員が一緒に要望活動をおこなうのは当たり前の事だ。

昨日高知へ帰ったが、県民から問われる事は、加計学園森友学園問題はもういい加減にしてくれ、それよりも日本にとって脅威である北朝鮮問題だ、米朝会談はどうなるのかという事だ。

11日(金)午前8時から自民党本部で、外交部会・外交調査会・国防部会・安全保障調査会合同会議が開かれて出席した。

連休中に日本、米国、中国、北朝鮮、韓国において大きな動きがあった。

12日には、6月に米朝首脳会談がシンガポールで開催されることの発表もあった。

会議では一連の会談などについて当局から説明があった。

私は「朝鮮半島の非核化」について外務省職員に対して質問した。

朝鮮半島の非核化」は地上配備型の核兵器を撤廃するという趣旨であろうが、米国はそもそも韓国には核兵器を置いていないはずだ、とすれば北朝鮮のみが核兵器を撤廃する事になるが、その際の金正恩体制の存続保証について話し合いがされているのか。

米海軍はトライデント核ミサイルを搭載したオハイオ型の戦略原潜を日本周辺に配置したと、米国防省高官が発言したのが6〜7年前か?2〜3年前にもそれを追認する発言を聞いた記憶がある。

また、F-15やFA-18戦闘機に搭載できる核爆弾もグァム島の基地にはあるであろう。

北朝鮮にとっては、この核の脅威と共に自国がいつ米国から攻撃を受けるかも知れないという脅威がある。

この北朝鮮の思いを払拭して金正恩体制の存続を保証しない限り、米朝首脳会談の成果は出ないのではないかと思うのだが。

米国のボルトン氏は、朝鮮半島の非核化は米軍の動きを拘束するものではないと発言したとの事である。

これで朝鮮半島の非核化が実現するとも思えないのだが。

私は5月7日〜8日と、金正恩が再度習近平を訪れたのは自己の生存保証を中国に求めたことも、目的の一つであろうと推測している。

なお、北朝鮮が北部の核実験場を放棄するとの事だが、そもそもあの実験場は何回かの核実験で使いものにならなくなった場所だ。