外交防衛委員会閉会

6日、今臨時国会参議院外交防衛委員会が終わった。

昨日は、経済上の連携に関する日本国と欧州連合との間の協定(略称:日・EU経済連携協定 EPA)と日本国と欧州連合及び欧州連合構成国との間の戦略的パートナーシップ協定(略称:日・EU戦略的パートナーシップ協定 SPA)について質疑が行われ、自民党以外の高瀬、白、大野、井上、浅田、猪木、伊波委員が質疑を行い、終了後理事会で委員会の終了を提案したが野党は継続審議を主張して反対、渡辺委員長の職権で討論採決を決めた。

委員会を再開して討論、立憲民主党の小西委員がEPA反対、SPA賛成、公明党の高瀬委員が両案賛成、国民民主党の大野委員がEPA反対、SPA賛成、共産党の井上委員が両案反対の討論を行い、採決は両案とも賛成多数で可決された。

また、ロシアとの間でこれから行われる北方四島の返還交渉について、4日(火)に続いて立憲民主党白眞勲委員と河野外務大臣との間で同じやり取りがあり、再度委員会が中断した。

4日のやり取りを記す。

[白眞勲委員]

そもそも論で、外務大臣にお聞きしますけど、北方四島は我が国固有の領土でしょうか。
[河野外務大臣]
政府の法的立場に変わりはございません。
[白眞勲委員]
では、政府の法的立場って何ですか。
[河野外務大臣]
これから交渉を加速化させようということでございまして、政府の考え方その他を交渉外の場で申し上げるのは差し控えるというのが政府の方針でございますので、ご理解をいただきたいと思います。

私はこのやり取りを聞いて、これは、これまで我が国が「北方四島は日本固有の領土だ」と主張してきたことから後退したと受け止められかねない、という思いがした。