北方領土について

本日8日の毎日新聞のインターネットニュースで、「ロシアのラブロフ外相が7日の記者会見で、今後の対日交渉について『平和条約を締結するという事は、まさに第二次大戦の結果を認める事を意味する。絶対的に譲れぬ最初の一歩だと日本には伝えてきた。』と語った。北方四島が当時のソ連領となり、ロシアが継続してきた点を認めるべきだと主張し『そのような一歩が実現しなければ、他の問題を議論できない』と言明した。」との報道が流れている。

先日4日の参議院外交防衛委員会の質疑で河野外務大臣は、「これまで日本とロシア両国は、お互いの立場が違う中で様々交渉、話し合いをずっとやってきたわけでございますが、ここで改めて首脳が交渉を加速化させるということに合意をしたわけでございます。

これまでの様々な政府の考え方をこちらが申し上げれば、それに対してロシア側が当然にコメントしてくる。それが、この政府以外のところでも様々なコメントのし合になって交渉に影響を及ぼすということがございますので、政府としは交渉の場以外で政府の考え方を申し上げるのはさし控えて交渉に影響をさせないというのが方針でございますので、ご理解をいただきたいとおもいます。」と答弁してきた。(12月4日の外交防衛委員会での白議員に対する答弁)

現在でも外務省のホームページには、日本が第二次大戦後に放棄した「千島列島」は、ウルップ島以北の島々であり、国後、択捉、歯舞、色丹の北方四島は含まれていないと書かれている。

これまで外務省は一貫してこう主張してきた。

日本がロシアに配慮しても、ロシアの外相が会談外でこんな発言をするのであるから配慮の甲斐はない。