16日(水)午後4時から自民党本部で国防部会、安全保障調査会の合同会議が開かれた。それに先立ち、午後3時から国防部会正副部会長会議が開かれ、私はこの件について始めて出席した。
この会に先立ち、防衛省と外務省から事前説明があり、その際私の考え方は述べたので正副部会長会議ではあえて発言しなかった。
捜索用レーダーと火器管制レーダーとは、照射の仕方が全く異なるので、すぐ分かる事はこのブログにすでに書いた。(下の写真は防衛省発表資料で、照射の波形が違う事が分かる。)
火器管制レーダーを照射されると、飛行機も軍艦も警報ブザーが大きく鳴り響くようになっているそうで、自衛隊が公表した動画で、対潜哨戒機のクルーが、音が大きいと発言しているのはこのブザー音だと思う。
この件に関する韓国政府の説明は全く説得力がない。
最初私はこの韓国軍艦の艦長は一部の跳ね上がりかなと思っていたが、韓国国防部がこの事案を認めているので、政府、軍一体となった行動である。
また、そもそも日本の排他的経済水域内で、北朝鮮の船と韓国の軍艦、海保?の艦船が何をしていたかさっぱり分からない。
これに対する日本政府の反論は良いと思う。
14日夜のニュースで、菅官房長官が、日本は一つ一つ反論して行くと、うんざりした顔で記者会見をしていた。私は菅官房長官の対応は十分であると評価する。
自民党国防部会では、強行な意見も出たそうだ。
我々自民党国会議員は地元へ帰るとこの件でよく質問を受ける。
政府がきちんとした対応を取らないと国民の信頼を無くす恐れがあるとの発言も複数あった。
私もそう思う。
各議員の発言の中で「韓国は友好国」との発言がいくつかあったが、私はそう思っていない。
私が小学生の高学年の頃、韓国が一方的に引いた李承晩ラインで、韓国の軍艦と日本の海上保安庁の巡視船が銃撃戦を行なっているニュースが流れていた事を鮮明に覚えている。
李承晩ラインを設定した1952年から、日韓基本条約が結ばれる1965年までの13年間で起こった日韓の衝突で、328隻の日本漁船が不当に拿捕され、3929人の漁民が拘束され、44名の死傷者が出ている。
そして、文在寅大統領が親北朝鮮の人物である事は就任当初から知られていた事である。
かといって、今回の件で韓国を追い込む必要はないと思う。
菅官房長官の言うように、一つ一つ丁寧に反論して、国際社会の共感を得る行動をすべきだと思う。