台湾関係

29日(水) 午前10時から11時45分まで参議院本会議、この日で52本の法案が可決成立した。今国会に提出予定の法案等の78%が成立したとの話があった。

午後は東日本大震災復興特別委員会があり、その後市ヶ谷のホテルで「日米台安全保障協力の方向性」と題するシンポジウムがあり出席した。

主催は(一社)日米台関係研究所(渡辺利夫理事長)、渡辺理事長は元拓殖大学総長だ。

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この国際シンポジウムは、日本から6名、米国から5名、台湾から2名の学者、元軍人などが参加した。

国会議員は中谷元代議士、石破茂代議士、長島昭久代議士と私が来賓として招待され出席した。

この会は午後1時15分から開かれており、私が会場へ到着したのは午後3時40分頃、すでに終盤で共同声明が発表され、長島代議士がそれに対する考え方を述べているところであった。

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長島代議士に続いて石破茂代議士が挨拶され、最後に私も挨拶させて頂いた。

私は、中国が南シナ海東シナ海を自分の海としようとしている目論見を阻止し、これまで通り公海として自由航行が出来るようにする為に三ヶ国の協力が必要である事を話した。

特に中東方面から日本へ向かうタンカーや貨物船の航行の安全を確保する事は日本にとって重要な事だ、台湾とルソン島の間のバシー海峡、ルソン海峡は重要な海峡であり、この事は先月の参議院外交防衛委員会で河野外務大臣に質問して賛同を得た事を話した。

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長島氏と私は昨年も参加したが、昨年は米国からの参加者がメッセージだけであったが、今年はウォレス・グレグソン元国防次官補、ジェームス・アワー  ヴァンダービルト大学名誉教授、シンクタンクのプロジェクト2049研究所の研究員であるマーク・ストークス氏、イアン・イーストン氏などが参加された。

いずれも親台湾派の論客で有名な方達だそうだ。

また、グラント・ニューシャム元米海兵隊大佐も出席予定であったが急用が出来て不参加となったそうだ。

共同声明の中身の具体的な政策提言としては、

1、日米共催の人道的な地域海洋安全保障訓練への台湾の参加を認めよ。

2、日台間の公的な「安全保障対話」を開始せよ。

3、上記2の実現を前提とした日米台間の公的な「安全保障対話」を開始せよ。

4、日本における「日台交流基本法」を制定せよ。

5、台湾における対日、対米間の協定、覚書を法制化せよ。

6、中国による、日米の安全保障同盟や台湾の民主主義と自由の弱体化を目的とし、これらに好ましくない影響を与えるために行われる一連の工作活動に適切に対処するための、政策、メカニズム並びに手段・方策を確立せよ。

以上で、終了後マスコミへの会見が行われた。