6日(木)午前8時から、自民党政調会の畜産・酪農対策委員会が開かれたので出席した。
畜産・酪農対策委員長は赤澤亮正衆議院議員(鳥取県)、農林部会長は野村哲郎衆議院議員(鹿児島県)、農林・食料戦略調査会長は塩谷立衆議院議員(静岡県)、
この会は昨年、和牛の受精卵等の中国への流出未遂事件が発覚したことを受け、本年3月に「和牛遺伝資源の流通等に関する専門検討プロジェクトチーム」を設置した。
その座長が赤澤亮正議員であり、今回は政府への提言書の取りまとめの会であった。
数十年前に、正規のルートで受精卵等が海外へ輸出された経緯をルポしたテレビ番組を見たことがある。
それが現在では米国と豪州で「WAGYU」というブランドで生産・販売されている。
しかし、両国とも遺伝資源が限られており改良が進んでいないため、我が国の現在の和牛と比べれば、肉質(脂肪交雑等)や肉量面で劣ると資料には書かれてあった。
現在、和牛の精液や受精卵は各県がバラバラで対応しているそうだ。その中で宮崎県が最も進んでいるので、宮崎県をモデルとして、3年後を目処に全国に広めるとの提言である。
なお、全国的な組織としては家畜改良事業団があるが、扱う精液や受精卵の割合は2割程度である。
この和牛には黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種があり、褐毛和種は高知県でも生産されており、最近赤身の肉が人気があり、生産が追いつかない状況が続いている。