F-35A戦闘機の墜落事故報告

昨日、岩屋防衛大臣F-35戦闘機の墜落事故について、パイロットの空間識失調(バーティゴー)による墜落の可能があるとの判断を示した。

また、パイロットの遺体の一部が見つかったと発表し、死亡認定がされた。

心よりご冥福をお祈りします。

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上の写真がその際に公表されたF-35戦闘機の航跡である。

2機ずつに分かれての戦闘訓練が始まってから25分後の19時25分、高度31,500フィート(約9,600メートル)で墜落した戦闘機パイロットから地上管制機関へ「2キル(相手戦闘機2機撃墜」の無線連絡があり、地上管制機関から、米軍機が近づいているので降下するように指示があった。これに対してパイロットは「はい了解」と答えて左旋回しながら降下した。この降下速度は時速約900㎞、約20秒で16,000フィート(約4,900メートル)降下した。

高度15,500フィート(約4,700メートル)付近で地上管制機関から左旋回指示があり、パイロットは「はい、ノック・イット・オフ(訓練中止)」の連絡があった。この時の音声はきわめて冷静であったとのことである。

その後、時速約1,100㎞に増速して15秒で4,400メートル降下し、高度300メートルでレーダーから消えた。直後に海面に激突したものと推定されている。

以上が発表された墜落の経緯である。

海面に時速1,100㎞で激突すれば機体はバラバラになるであろう。しかし、海面の浮遊物は少ないと思う。

戦闘機パイロットOBに意見を聞いたが、バーティゴーの可能性はあるが、F-35の機体の内容がわからないのだから推測のしようがないとの感想であった。

私にとって未だ分からない事が多すぎる墜落事故である。