北朝鮮の漁船沈没事件

8日(火)午前8時から党本部で水産部会水産総合調査会合同会議が開かれた。

議題は①農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律案について

大和堆周辺地域で発生した事案等について

③アコヤ貝のへい死発生状況と今後の対応について

④WCPFC北小委員会の結果について、である。

このうち、水産庁漁業取締船と北朝鮮籍とみられる漁船の接触事案について、議員から60名の乗組員を救助して、すぐそのまま近くにいた北朝鮮の船に引き渡した事について、ぶつかって沈んだんだから船長などの幹部から事情聴取ぐらいはすべきだろう、そんな対応をしているから日本は舐められるのだとう意見が数名から出た。

もっともなことである。

ただし後で海上保安庁に確認したところ、公海上で外国船と日本船が衝突した場合、それぞれの責任において処理することになっており、相手方に対し停船要請を出して事情聴取をしようとしても、相手がそれに従わなければ強制力がないのでそれでおしまいだそうだ。

今回の日本の排他的経済水域(EEZ)での場合は、漁などの経済活動をしている場合は主権に基づいて強制力があるが、今回は漁をしていた形跡がないので、北朝鮮の乗組員を拘束する事は出来ないそうだ。

また、北朝鮮の漁船はロシアのEEZ内での漁は、発砲されたり撃沈される恐れがあり、また中国とは通じ合っているようなので、北朝鮮の漁船にとって違反操業しても結局放水される程度の日本のEEZ内で漁をするのが一番安全なのだ。

日本ももっと強い態度に出ないと、いつまでたっても北朝鮮漁船の違反操業は続くので、強い態度でのぞむべきだとの意見もあった。

8月24日の北朝鮮海軍の高速艇が日本のEEZ内で行動した事例では、高速艇の乗組員が小銃のようなものを巡視艇へ向け構えた、と報告されている。

これは日本が威嚇射撃をしていい事例だ。

この時日本がとったのは、日本の漁船団に対して危険だからこの海域から退去した方が良いとの判断だ。これに対しても、おかしいだろうとの意見が出た。当然だと思う。