外交防衛委員会視察のメンバーに公明党の秋野公造議員さんがいた。
長崎大学医学部大学院卒で医師、厚生労働省の官僚時代に新型インフルエンザ対策に携わった実績を持ち、最近、新型コロナウィルス肺炎のコメンテーターとしてよくテレビ出演しているそうだ。
移動中のバスの中で同行議員が、秋野議員に新型コロナウィルス肺炎の質問していたので私も加わった。
以下に記すのは私が調べた事実を秋野議員に確認した事と、自民党の新型コロナウィルス肺炎対策本部長である田村憲久衆議院議員から聞いた話等をまとめたものだ。
・新型コロナウィルス肺炎は風邪、インフルエンザの一種である。
・原因不明(コウモリからか)、感染経路不明、治療薬無し、
・SARSコロナウィルス肺炎(2003年)も未だに治療薬は無いので、その点は同じだ。
・季節性インフルエンザは、日本では毎年約4千人が死亡し、その影響で心臓や呼吸器の疾患を併発して死ぬ人が約1万人いる。
・現在は新型コロナウィルス肺炎がどうかの検査が約6時間かかる。15分で結果が分かる検査法を開発中である。
・気温が上がれば感染が治まる可能性があるが、未だ不明だ。
・中国の武漢の防疫治療体制と日本の体制を同じく考えることはない。
・ダイヤモンドプリンセス号はイギリスの会社が所有し、米国の会社が運用している船で、支社が日本にあり、その会社が募集したので日本人乗客が多い。旗国主義で、船内は日本の行政権は及ばない。
また、武漢から日本へチャーター機で帰国した人は国内感染ではないので、国内の感染者にカウントするのは間違い。
・日本は21日現在79名が感染している。
(クルーズ船634名、チャーター便15名、中国からの旅行者12名、21日厚生労働省発表)
◎最大の懸念は、世界のサプライチェーンである中国の工場の稼働率低下→世界各国の生産力の低下→世界経済の落ち込みである。
国内ではすでにホテル業界をはじめ観光業界に大きな影響が出ており、政府は153億円の緊急融資対策を打った。
以上が現在の状況だ。
今後の推移は予想がつきにくいが、マスコミ報道より、厚生労働省が毎日状況をインターネットで公表しているので、そちらに注目していただきたい。