(株)IHI呉事業所、JMU呉事業所視察

27日(木)新幹線で広島駅経由で呉市を訪れ、(株)IHI呉事業所とJMUジャパンマリンユナイテッド社呉事業所を視察させていただいた。

IHIは東京の瑞穂町の工場で次期戦闘機のエンジンを開発し、防衛装備庁で試験を続けていることはこのブログにも書いた。

呉事業所では民間旅客機、自衛隊の戦闘機などのジェットエンジンの部品を作っていることを初めて知った。下の写真がIHIの会社パンフレットから撮った写真だ。

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森田工場長の説明では、ここは民間旅客機のジェットエンジンの重要な部分のシャフトやディスクを作っている。これは世界一の技術で、何とロールスロイス社、GE社のジェットエンジンの主要部品だそうだ。

呉事業所でジェットエンジンを作り始めたのが1980年(昭和55年)、40年経つが呉市民にもこの事実が知られていないそうだ。

また、この工場は旧日本海軍呉工廠の建物で130年前に建てられた建物だ。下の写真は鉄骨にある「呉海軍工廠」のプレート前で記念撮影、
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イギリスで作られた鉄骨で純度が高くて錆ない、現在ではなかなか作る事ができないそうだ。
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隣にあるのがJMU日本マリンユナイテッド社の造船所。

私は何度も呉を訪れているが、この工場の上の道路から「戦艦大和のふるさと」と書かれた工場の外板を見るだけだったが、中に入って見学する事が出来た。

下の写真の後の船は建造中のバラ積み船で、全長292メートル、幅45メートル、積載貨物重量18万トンという巨大船、数隻造っており、その下の写真は船首部分。この船は巡航速度が14ノット、この程度の船速であれば船首下部のバラバスバウ(突き出た部分)は必要ないので付いていない。
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下の写真が戦艦大和を造った工場で、記念撮影。
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また、この後訪れたJMUの資料館には、終戦直後、呉周辺で着底、転覆していた沢山の日本海軍の軍艦の解体工事の様子を撮影した写真が沢山あった。戦艦榛名、航空戦艦伊勢、日向、空母天城、伊号潜水艦など貴重な写真ばかりだ。こうして解体されたのかと初めて理解できた。

この記念館は社員教育の為の資料館で一般公開されていない。また、撮影禁止で写真を公開出来ないのが残念だ。

社員の方に勿体ないと話した。