中国と米国の対立について

横須賀に配備されている米海軍空母「ロナルド・レーガン」と西太平洋に配備されている「セオドア・ルーズベルト」は西太平洋から中東までを守る米海軍空母打撃群の主力です。
ところが、両空母とも乗組員にコロナ感染者がでました。
ロナルド・レーガンは少人数の感染者がでましたが、横須賀基地で定期整備中でした。
セオドア・ルーズベルトは1000人以上の感染者が出て、グアム島の基地に着岸したまま動きが取れません。
空母の乗組員は約5500名、通常は2つのグループが交代で勤務します。
この2隻の米海軍空母が動けない間隙をぬって、中国海軍は東シナ海、西太平洋、南シナ海で活発な示威活動を見せております。米国、台湾、日本に対する圧力です。
空母「遼寧」は練習空母ですが、空母「山東」は海南島の三亜基地に配備されて間もない空母です。現在は青島基地に戻ったようです。
最近になって中国海軍の空母も、米海軍の空母打撃群のように、5〜6隻の駆逐艦、1〜2隻の攻撃型原潜、そして、1隻の高速戦闘支援艦と共に行動できるようになりました。
中国の高速戦闘支援艦はどの程度の能力があるのかはっきりと分かりませんが、米海軍のそれは排水量約5万トン、空母打撃群各艦の燃料、食糧、弾薬、約1週間分を搭載し空母と同じ速度で行動できる能力を持っております。
中国海軍の支援艦もその程度の能力を持っているのではないでしょうか、日本にとっても大きな脅威となります。
数日前に、横須賀基地で整備していた空母ロナルド・レーガンが行動できるようになり、搭載機の飛行訓練が硫黄島で始まったとの報道がありました。
空母艦載機は、発着艦が難しい為に、再出動する際には陸上基地でタッチアンドゴーの訓練が(FCLPと夜間のNLP)が必要なのです。
もうすぐ出動するでしょう。
この2隻の空母が動けない間、米海軍では佐世保基地配属の強襲揚陸艦アメリカを南シナ海に向けて配備したとの報道があり、派遣に際し海上自衛隊護衛艦との合同訓練も行ったとの報道もありました。(下の写真がアメリカです、提供はUS NAVY)

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日本の海上自衛隊も、休み無く日本の防衛の為に活動しております。
先日、尖閣諸島で、中国の海警が日本の漁船に対立行動をとった際に、海上保安庁の対応は報道されましたが、海上自衛隊は何をやっているのか、との問い合わせが私にありました。
警察活動なので、海上自衛隊は表には出ませんが、しっかりと活動しております。