政府開発援助(ODA)等に関する特別委員会で意見発表

6月1日(月)午後1時から、参議院政府開発援助(ODA)等に関する特別委員会が開かれ、東南アジア、アフリカ等に派遣された4つの班の派遣報告会が開かれた。

私は第2班で、有村治子参議院議員班長ブータンとタイを訪問し、ODA援助の実態やJICA、青年海外協力隊の皆さんの活動を視察してきた。それは1月にブログに書きました。

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始めに、各班の班長が、派遣報告、後は自由質疑だが前もって指名された議員が大会派順に1人ずつ質疑を行い、その後、残されたわずかな時間で私が質疑を行った。

私の報告内容は、私は派遣される直前のニュースで、日本のODA援助が、現地とミスマッチがあるのではないか、との報道を目にしていた。というのは、機械の支援を行ったものの、その支援した機械が故障した後は、修理技術を持たない為に、全く使われていないとの報道であった。

したがって、問題意識を持ってブータンを訪問した。

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ブータンは山岳地帯で平地が少なく、ほとんどが日本の棚田や段々畑である。

従って大型機械が使えず、農業機械化支援では耕運機が支援されており、現在累計で3700台以上が送られた。

送られたトラクターにはエンジンカバーの横、目立つ所に日の丸と、日本からODAで送られた旨の記述のあるステッカーが貼ってあった。

またブータン人を筑波にある研修センターに派遣し、トラクターの修理技術を学ばせた。

修理技術を身につけた彼らが帰国し、日本から送られた工作機械のある工場で、トラクターの修理を行っている。そして、トラクターの後に付ける、消耗品である鋤などを制作している。

また、耕運機の部品供給部門も整備されて、注文があればすぐに供給出来る体制が整っていた。

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今後はこのブータンの成功事例を参考にしてODA援助をしていただきたいと要望した。

鈴木けいすけ副大臣からは「先生の意見を参考にして実施していきます。」との答弁があった。