イージスアショアの配備計画一旦停止を発表

一昨日、陸上配備型の弾道ミサイル迎撃システム・イージスアショアの配備計画の停止が河野防衛大臣から発表された。
それを受けて、急遽16日午前8時から、自民党国防部会・安全保障調査会の合同会議が開かれ、防衛省幹部から説明を受けた。
イージスアショアについては、私は当初から配備促進派の1人であった。
主な目的は海上自衛隊護衛艦の負担軽減であった。
イージスアショアはルーマニアポーランドに配備されており、ロシアが相当に恐れていた。
当初は1システムが800〜1000億円の見込みであったが、いつの間にかどんどん値上がりし、現在の計画では2基システムで約4500億円と言われている。加えて、迎撃ミサイルSM -3ブロックⅡA1発の値段は、日本の防衛省は公表しないが、米軍の購入価格は約33億円である。あまりにも高い。
私は、弾道ミサイル以外についても迎撃の難しいミサイルの開発が進んでおり、日本のミサイル防衛について見直しが必要であると考えていたところであるので、配備計画を一旦停止する事については反対しない。
問題は今回の停止の理由である。
地元山口県に、発射後の燃料ブースターを自衛隊の基地内に落とす計画であると説明してきたが、そのためにはミサイルの物理的な改修が必要となった為に、計画を停止したとの説明であった。
空になった燃料ブースターが地上に落下する危険性と、日本本土がミサイル攻撃にさらされる危険性を同列に考えている防衛省幹部の説明に呆れた。
これまで党に対して何の説明も無かった事を含めて、多くの防衛大臣経験者からも、防衛省批判が相次いだ。