足摺岬沖の潜水艦事故で防衛政策局長へ要請

足摺岬沖でおきた海上自衛隊潜水艦「そうりゅう」(2,950トン)と香港籍の貨物船「オーシャン・アルテミス」(5万1208トン)との衝突事故について、私の地元高知県の漁民から心配の声が上がっている。
事故の原因は海上保安庁で捜査中であるが、潜水艦が潜望鏡を海面へ上げる露頂訓練中に起きた。
潜水艦が深度変更して海面近くへ上がってきた時に貨物船と衝突したそうだ。

衝突現場は足摺岬の南東約50㎞、沿岸から12海里(22.2㎞)が領海、その先12海里が接続水域、その先は公海となる。
この海域は高知県の県一漁協土佐清水支所に所属する漁船が、カツオやマグロの一本釣り、金目鯛漁、またマグロはえ縄漁のために航行している。
10日に高知県の濱田知事が中国四国防衛局を通して

防衛大臣に要請書を渡した。

その内容は

「1、事故原因の徹底究明を行うとともに、確実な再発防止策を講じること。

2、再発防止策及び事故の調査結果について、速やかに本県に情報提供すること。」

の2点です。
今回の事故は、潜水艦の定期検査後の訓練中に起きたもので、私は防衛政策局訓練課の室長から説明を受けた。
その後、高知県水産振興部長へ周辺海域の漁業の状況について問い合わせ、書類で回答をいただいたので、昨日、岡防衛政策局長へ、この海域の漁業の状況について説明し、潜水艦や護衛艦が航海、訓練をする際に、十分注意するよう要請しました。
なお、その後、山本有二衆議院議員、県一漁協の澳本組合長、土佐清水の問可(とが)副組合長へ電話して現状報告と今後の対応について話し合いました。