特攻勇士の像建立委員会 その2

前のブログで書ききれませんでしたので追加します。

参加者の自己紹介をお願いしたのですが、その中で、護国神社禰宜の宮元序定(のぶさだ)さんは、以前パラオ諸島に慰霊に行かれた際のお話で、現地に眠るご遺骨が、祖国へ帰りたいと訴えている気持ちが伝わったと話されました。

遺族会の皆様以外にも、多くの参加者が戦没者に対する尊崇の念をお持ちであることが分かり、大変心強く感じました。

参加者の皆様有難うございました。

特攻勇士の像を高知県護国神社に建てる初会合

10月1日(土)午後1時30分から、高知県護国神社において、高知県護国神社に特攻勇士の像を建てるための初会合が行われました。

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これは公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会が全国各地で進めているもので、上の写真は茨城県護国神社へ建てられたものです。

この像は、航空特攻だけではなく、水中特攻回天、水上特攻震洋艇、陸上特攻での戦没者の特徴を備えております。

完成すれば高知県は20番目となる予定です。

この話は昨年、特攻隊戦没者慰霊顕彰会の理事長である、高知県出身の元海上自衛隊海上幕僚長の藤田幸生さん(今年8月から会長就任)から私に話があり、私が護国神社をはじめ各方面にお願いをしてこの日の会合となったものです。
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上の写真は藤田さんが千葉県からお越しになり、挨拶をされている。
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上の写真は呼びかけ人の私の挨拶です。
この会は、高知県護国神社高知県遺族会高知県フィリピン遺族会高知県ニューギニア会、高知県防衛協会高知県隊友会高知県海洋会、自衛隊家族会、高知商工会議所、高知県建設業協会高知県議会防衛議員連盟高知県防衛議員連盟が会の趣旨に賛同頂きました。

この他にオブザーバーとして自衛隊の皆様にも参加をいただいております。

また、西内隆純高知県議会議員は顕彰会会員であり、私がお願いして事務手続きなどをやって頂きました。

来年4月下旬の特攻勇士の像建立を目指し、建立までは「高知県特攻勇士の像建立実行委員会」が行い、建立後は「高知県特攻勇士顕彰会」が行うことで了承が得られました。

両会の主な役員は、私が会長、副会長には今村功・自衛隊隊友会会長、竹内範明・遺族会副会長、事務局長に西内隆純県議、監事(監査)に川上・建設協会事務局長、田村秀人・防衛協会事務局長が、相談役に藤田幸生さんが就任されました。

建立には、勇士の像は慰霊顕彰会が造っていただけますが、台座、副碑等を造るために120万円ほどの資金が必要ですので、今後は広くご寄付を募る予定です。

安倍晋三元総理の国葬の儀に参列しました。

8年8ヶ月の第一次、第二次安倍内閣の成果については、これまでも書いてきたので詳しくは書きませんが、インドのモディ首相の協力を得て、自由で開かれたインド・太平洋構想を実現したことは、かつて世界の誰も出来なかった事でした。

我々元参議院議員を乗せたバスは11時に参議院議員会館を出発したが、数分後に通りかかった半蔵門から千鳥ヶ淵の入り口に至るイギリス大使館前あたりの歩道は献花に訪れる人の列がすごかった。
月刊誌Wil lのYouTubeでは、事前に頼んでいた花屋さんも行列が出来ていたが、花を受け取って献花台へ着くまでに2時間半行列に並んだという話をされていました。

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下の写真は式が始まる前に撮ったものです。

式が始まってからは撮影禁止でした。
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昭恵夫人が御遺骨を抱いて日本武道館の会場へ入場された時には、安倍総理が亡くなった翌日、城内実議員、高木啓議員と三人で、渋谷のご自宅へ弔問に行った際、本当に安らかなお顔で眠る安倍総理の姿がだぶり涙が止まりませんでした。
そして菅前総理の友人代表の弔辞が素晴らしかった。
弔辞の中で、この会場の周りには、献花に訪れる20代、30代の人たちが少なくないようです。明日を担う若者たちが大勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています。と話された時、昭恵夫人が涙を拭う姿が、会場のモニターに写し出されました。

続いて、第二次安倍内閣ができる前、安倍総理に総裁選出馬を何度も促し、最後は銀座の焼鳥屋で3時間にわたって総裁選出馬をお願いし、安倍総理が最終的に出馬を承諾されたことは、菅義偉、生涯最大の達成としていつまでも誇らしく思うであろうと思います。と話されました。
その後7年8ヶ月官房長官として安倍総理を支えた話は本当に心に響きました、涙が止まりませんでした。

昭恵夫人も何度も涙を拭いていらっしゃいました。
弔辞が終わると、会場から自然に拍手が沸きました。

私も弔辞は拍手しないものと承知をしてますが、力いっぱい拍手をしました。

安倍総理はやり残した仕事がたくさんあり、本当に無念であったと思います。

しかし自民党の議員から、必ず安倍総理の思いを引き継ぐ議員さん達がたくさん現れると信じております。

安らかにお眠り下さい。

 

【追記】本日の時系列

11:30 元参議院議員議員会館の講堂へ集合

          (私は20分前に到着)

12:00 バスで日本武道館へ移動

12:25 日本武道館

14:00 国葬の儀 開式

弔辞 岸田総理、細田衆議院議長、尾辻参議院議長、戸倉最高裁判所長官 友人代表・菅元総理、

15:15 皇族の供花に続き岸田総理から献花、安倍昭恵夫人、ご遺族、各国要人の後、参列者全員が献花、

16:52 我々、元参議院議員の1号車乗車組へ声がかかった。

17:10 献花、(我々の後も3階席に多くの参列者がいた。)

17:40 参議院会館着、

 

「満州裏史」太田尚樹 著を再読

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10年振りに太田尚樹氏の書かれた「満州裏史」を読んだ。

満州国に理想を実現しようとした甘粕正彦と、官僚として満州国の産業を起こし、世界一級の産業国とした岸信介の二人を通して、日本が何故満州国を作ったかを分析した本です。

この本によると、甘粕は上司であった東條英機を尊敬しており、石原莞爾とはそりが合わなかったようだ。

甘粕は大杉栄伊藤野枝、伊藤の6歳の甥を殺した罪で3年間服役したが、裁判記録の殺害方法に関する甘粕証言と、戦後の昭和51年(1976年)、大杉ら3人の遺体を司法解剖した、田中隆一軍医大尉が書き残していた死亡鑑定書が、田中の未亡人宅で発見されたが、その死亡鑑定書とは全く違っている。

甘粕証言は、二人を絞殺したとされるが、小柄な甘粕が、大柄で柔道の強かった大杉栄を絞殺出来るのかという疑問が以前からあり、太田氏もそう書いている。

また、甥の少年の殺害は後から知らされたようだ。

その後発見された死亡鑑定書では、大杉の肋骨はほとんど折れており、伊藤野枝も肋骨骨折を含めて相当な暴行を受けたことが明らかになっている。

甘粕以外の憲兵隊によるリンチ殺人であった。

甘粕は憲兵大尉として、陸軍の組織ぐるみの犯行を、身代わりとして獄についたようだ。

当時の日本は、ロシアの南下政策に対抗するために、緩衝地帯として、朝鮮、中国に国力をつけて欲しかった。しかし、それが出来ない国家であった為に満州国を造った。

それは、この本で紹介されている石原莞爾の以下の発言でも明らかです。

「内乱の絶えないシナ本土を見ていると、彼らに近代的国家を建設する能力がないのは明らかです。ところが、満州にいる漢民族が、本土にいる人間たちよりも安定した生活が送れているのは、日本軍によって秩序が維持されているからであります。したがって、満州の彼らは、日本の支配下に入った方が、安定した生活が約束されることなるのです」

しかし、中国と朝鮮にとっては余計なお世話で、反日感情反日行動が起きたのも無理はない。

私は、満州国に関しては日本陸軍関東軍の参謀であった石原莞爾氏の本や、最後の総裁と言われている古海忠之氏の「忘れえぬ満州国」など多くの本を読んでいる。

このお二人は満州国に5族協和の理想を実現しようとしていた事がよく分かった。

しかし、中国、朝鮮、モンゴルなどの人々を蔑視し、5族協和の精神を踏み躙ったのも日本の軍人、官僚達であった。

なお、古海忠之氏は戦後も18年間中国に抑留され、帰国後「忘れ得ぬ満州国」を書いた。

国葬妨害のデモ、何を考えているのやら、

昨日のニュースで安倍元総理の国葬反対のデモが行われたようだ。

日本人は、敵であっても死者は丁重に葬り、霊を弔うのが日本人ではなかったか。

国葬反対派は日本人ではないことがよくわかった。

私はこの6年間、国会審議で安倍総理が、維新と国民民主党以外の野党の質問をコテンパンに論破する姿を見てきた。

また、昨年の自民党総裁選挙以来、安倍元総理と身近に接することが出来、心から尊敬出来る政治家だと思っている。

弔問にも行けたし、葬儀にも参列した。国葬にも参列する。

昨日のニュースで、反対派が外国人特派員との記者会見で、記者から、死者は静かに弔うべきではないかとの意見や、デモに若者の参加者が少ないのはなぜかとの質問が出たとの報道を読んだ。

日本人の恥だ。

中国の経済状況の悪化

中国の経済状況が相当悪化しているようだ。

下の記事は産経新聞の特別編論説委員の田村秀男さんの書いた記事で、産経新聞のウェブ版で流された。

元は会員制の田村秀男ウェブマガジンで配信された。私は会員になっているので全文を読んだ。
【中国の通貨、人民元の対ドル相場下落が止まらない。直接の原因は外国の投資家の中国債券売りと資本逃避であり、金融危機を招きかねない。

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グラフは昨年12月以降の外国投資家の中国債保有残高のドル換算額と、人民元の対ドル相場の推移である。左側の目盛りで表示される中国債券は不動産開発企業などが発行する社債や地方政府債が大半を占める。多くは元建てである。右側の目盛りの人民元レートは下方が元安、上方が元高である。中国債券と元相場のトレンドは今年2月以降、同時並行して下がり続けている。6月の外国の中国債保有残高は1月に比べ、約1200億ドル減った。背景は何か。】

習近平のゼロコロナ政策の失敗により、国内で暴動も起きているとのニュースも流れている。

習近平体制は続投するようだが、国内での暴動が続くと、人民の目を逸らすために台湾侵攻を始める可能性がある。

台湾に侵攻しても短期間に成功する可能性は低いだろう。

しかし、目が離せない。

「責任ある積極財政推進議連」の勉強会に参加

25日(木)午後3時より、衆院第二議員会館の会議室で、第10回「責任ある積極財政を推進する議員連盟」勉強会があり、出席しました。

今回の講師は、元国土交通省技監で全日本建設技術協会会長、国土学総合研究所長の大石久和先生です。

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私が、大石先生の講義を聞くのは3度目であり、いつもわかりやすい資料で説明していただけるので、今回の勉強会に提出された資料を抜粋して説明します。

始めに、今年3月に行われたバイデン米国大統領の一般教書演説からの抜粋です。

いかにインフラ整備に投資するかが述べられており、この後、イギリスのジョンソン首相、キャメロン首相、ドイツのメルケル首相の同趣旨の演説が紹介されてます。

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次の写真は各国がいかに公共投資をしているかのグラフ、1996年を100とした割合で、イギリスが410、カナダ358、アメリカ241、ドイツ194、フランス171に対して、日本は64、これが日本が成長出来ない原因です。
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次は高速道路の車線別延長割合の国際比較です。

右側は韓国が暫定2車線区間の4車線化をいかに進めたかのグラフです。ゼロになりました。

我が国の高速道路は約4割が3車線化以下であり国際的にも稀な構造です。

車線を4車線以上にすることによって公共投資を増やし、雇用を増やし、GDPの成長につなげることができ、何より高速道路の事故を大幅に減らすことができます。
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次の資料は財政再建至上主義が、いかに日本の医療を破壊してきたかを示すものです。
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次のグラフは以前にもブログで紹介しておりますが、各国の成長率ランキング、1995年から2017年までの22年間の名目GDP成長率を表したものです。
日本とリビアだけがダントツのマイナス。
過去30年間の財政政策がいかに間違っていたかを端的に表すグラフです。
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次のグラフはOECD諸国の中で、日本だけが経済成長しないがゆえに、実質賃金が伸びていないことを表したグラフです。

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次のグラフは日本のインフレ率の推移(対前年比%)、ウクライナ戦争の影響で日本もエネルギー価格をはじめ、コストプッシュインフレになってますが、指標とすべきはコアコアCPI(「消費者物価指数(CPI)」の一つで、天候や市況など外的要因に左右されやすい食料(酒類を除く)とエネルギーを除いて算出した指数)で、それはやっとゼロを超えたあたりです。
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次のグラフは政府債務残高及び長期国債金利の推移です。
財務省が説明してきた、政府債務残高が高くなれば長期国債金利が上がる、と言う嘘がバレました。これについては財務省は沈黙しております。
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次の資料は日本とアメリカの税収の伸び方の比較です。
日本がアメリカ並みに公共投資を行っていれば、来年の税収は150兆円を超えていたと推測されます。
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次の資料は、財務省はインフラ整備を評価する基準としてB/Cを使うが、この評価をEUのようにすべきである、という大石先生からの提言です。
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次の資料は、私が文章で何度かこのブログに書きましたが、中央大学の富岡幸雄教授が、消費税の増税法人税減税、所得税減税の穴埋めに消えたことを表したグラフです。

消費税収入の総額が397兆円に対し、同期間の法人3税の減税が298兆円、所得税、住民税の減収が275兆円です。

大企業や高額所得者に負担を少し増やして頂き、消費税を減額することを提唱します。
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これだけの資料を財務官僚に提示しても知らんぷり、都合の悪いことには回答しないという態度であります。

なお、今回の講演も数日後にYouTubeにアップしますのでご覧下さい。