憲法集会

5月3日午後2時から、高知市の高知会館で「美しい日本の憲法をつくる高知県民の会」主催の集会が開かれて出席した。
私は冒頭、県民の会会長として開会の挨拶を述べさせて頂いた。
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昨年2月、ウクライナ戦争が始まり、プーチンの核戦争も辞さないという発言で、いつ核戦争が始まってもおかしくない国際情勢のなかで、日本の核の傘は大丈夫なのか。
また、中国の軍備拡張、とりわけ南シナ海海南島にある中国海軍潜水艦基地に配備されている晋級戦略型原潜に搭載されているSLBMのJL-3が配備されると、南シナ海から直接ワシントンが射程距離に入る。

また、イギリス、フランスも全土が射程距離に入る。

一昨年の8月からイギリス海軍の空母クィーン・エリザベス空母打撃群がインド洋、南シナ海、日本近海で演習を繰り返している。また、先月はフランス海軍のフリゲート艦が日本を訪れ、その前に台湾海峡を通過した。

これらは中国へ対する牽制だ。

日本を取り巻く情勢は非常に緊迫しているにもかかわらず、憲法9条の改正議論が進んでいない。
現在国会で審議が行われている衆参の憲法調査会の進行状況を話させて頂いた。

その後、中谷元衆議院の祝辞と続き、記念講演は産経新聞記者の阿比留瑠比氏、「憲法改正待ったなし!危機が現実になる日」と題して90分にわたり厳しい本音の話が聞けました。
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「特攻勇士の像」除幕式、その2

この事業は「公益財団法人 特攻隊戦没者慰霊顕彰会」が実施しているもので、藤田幸生さんが会長です。私は藤田さんから依頼を受けてこの事業を進めました。

平成19年から始められ、高知県護国神社へ建立した像は、全国で22ヶ所目だそうです。

顕彰会のパンフレット表題には「特攻を記憶、戦没者を慰霊 史実を残し後世に伝える」

とあります。

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大東亜戦争の特攻作戦では8千余名の特攻隊員が、祖国のために命を捧げました。

その中で、高知県出身者は、陸軍23名、海軍52名合わせて75名が亡くなられております。
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2014年10月に、高知さんさんTVの鍋島さんが高知市の自由民権記念館で「最初の特攻、最後の特攻」という企画展を行っており、当時県会議員であった私はそれを見に行き、鍋島さんからお話を伺いました。鍋島さんによると、

航空特攻は昭和19年10月25日、フィリピンのレイテ島攻防戦における関行男海軍大尉を隊長とする「敷島隊」の特攻が最初とされるが、同じ日の3時間前に、「菊水隊」が同じ海域で特攻攻撃を実施しており、その隊員の一人が黒潮町大方出身の宮川一等飛行兵曹であり、また中村中学の同級生であり、同じ大方出身の野並一等飛行兵曹も10月29日に同じ海域に「初桜隊」の隊長として特攻攻撃をかけて戦死している。

また、最後の特攻は、昭和20年8月15日午前、天皇陛下玉音放送がある前に、命令により木更津基地から艦上攻撃機流星改」で出撃した越知町出身の中内理一等飛行兵曹、そしてもう1名は百里原基地から「彗星」艦爆で飛び立った土佐山田町出身の弘光政治一等飛行兵曹であり、それがこの企画展の題名の由来であると聞きました。
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中谷元衆議院議員も出席頂き、ご挨拶も頂きました。

尾﨑正直、山本有二衆議院議員、中西祐介、高野光二郎、梶原大介各参議院議員からは、秘書の方々の代理出席と祝電を頂きました。
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自衛隊高知地方協力本部長の堀川佳紀一等陸佐、第50普通科連隊長の山内和也一等陸佐にもご出席頂きました。
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出席者代表の玉串奉奠は「料亭濱長」の濱口実佐子女将にお願い致しました。
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私は、主催者挨拶の中で、海軍軍人であった父の影響で大学生になって以来、靖国神社へ何度も足を運び多くの特攻隊員の遺書を読み、また、霞ヶ浦予科練平和記念館、広島県江田島海軍兵学校記念館、山口県大津島の回天特攻記念館、鹿児島県の鹿屋基地にある海軍特攻記念館、知覧の特攻平和会館を訪れて多くの遺書を読み感動した事を話し、その中で、最初読んだ時には意味の理解出来なかった遺書を紹介させて頂きました。
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それは知覧で知った藤井一陸軍中尉が書いた、妻と3歳の長女と4ヶ月の次女の2人の娘に宛てた手紙でした。

藤井中尉はパイロットではなかったが、熊谷陸軍飛行学校の中隊長として飛行機乗りの教官をしていた。多くの若者を特攻へ送り出し、必ず自分も後で行くと話していたそうです。

24歳の妻福子は、自分と幼い子供をおいて特攻への志願を繰り返す夫へ、考え直して特攻志願を止めてくれるように何度も話したそうですが、藤井中尉の特攻出撃への意志が固いことを知り、昭和19年12月15日早朝に、2人の子供と共に荒川に身を投げて亡くなりました。

この遺書は、その日の夜妻と2人の子供の通夜の晩に書かれたものだそうです。

藤井中尉は、昭和20年5月28日、知覧から「第45振武隊」隊長として2式双発襲撃機(屠龍の改造型)で沖縄へ出撃して戦死、29歳でした。

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上の写真は、特攻勇士の像へ語りかける藤田幸生会長のご挨拶です。
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除幕式の様子は翌日の高知新聞にも掲載されました。

戦争には多くの悲劇があります。

戦争をなくす為、平和を維持する為に、この特攻勇士の像を建立しました。

像の左側には、私が書き、藤田さんに校正して頂いた副碑があります。以下にその全文を掲載します。

【特攻勇士の像 副碑

 日本の平和は大東亜戦争における310万人以上の人の犠牲の上にあることを忘れてはなりません。

その大東亜戦争末期、祖国存亡の危機にあたり、祖国防衛の為、多くの若人たちが、国を思い、家族を想い、愛する人を想い、故郷を想い、空に、海に、陸に、自らの命をもって、祖国の繁栄と平和を願いつつ、特別攻撃隊員として散華されました。

高知県においては、特攻戦没者顕彰会の記録によると75柱の方々が散華されております。

私達は、彼らの想いを永遠に語り継ぎ、その事実を忘れてはなりません。

その事実を顕彰する為、ここに「特攻勇士の像」を建立するものであります。

  令和5年4月30日

           高知県特攻戦没者慰霊顕彰会】

高知県護国神社に特攻勇士の像が完成した

4月30日(日)、高知県護国神社の境内に「特攻勇士の像」が完成して除幕式を行いました。

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私は「高知県特攻勇士の像建立実行委員会」の会長として、多くの皆様のご支援、ご協力で完成する事が出来ました。

ご支援頂きました皆様に感謝です。有難うございました。
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除幕式が終わり参加団体の皆様の代表の方達と記念撮影です。
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上の写真は、「公益財団法人 特攻隊戦没者慰霊顕彰会」藤田幸生会長と記念撮影です。藤田会長は高知県物部村大栃の出身で、元海上自衛隊海上幕僚長でした。

私の高知高校の大先輩で、かつ大恩人です。

今年80歳になりますが大変お元気です。
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出席して頂いた高知県議会議員の皆様との記念撮影です。右から金岡佳時県議、建立委員会の事務局長として私を支えてくれた西内隆純県議、大石宗県議、桑鶴太朗県議です。

会場設営まで手伝って頂きました。有難うございました。

なお、除幕式の写真はまだ準備が出来ておりませんので、出来次第ブログでお知らせします。

 

積極財政勉強会「食糧生産振興にこそ積極的な財政支援を

4月27日(木)午後3時より、衆議院議員会館の会議室で「責任ある積極財政を推進する議員連盟」の第22回勉強会が開かれて出席した。
本日のテーマは「食料生産振興にこそ積極的な財政支援を」と題して、東京大学大学院教授・鈴木宣弘先生の話であった。
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ウクライナ戦争勃発以来、肥料、飼料などの単価がそれまで以上に値上がりし、日本の農業、漁業は大きな打撃を受けている。

鈴木宣弘先生のお話は、1945年に米国大統領ルーズベルトが米国民に向けたポスター「食料は武器だ」(下の写真)を紹介しながら、

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ウクライナ戦争勃発以来、自由貿易が危機にさらされているという現実を踏まえ、今後、台湾有事等が起こった場合、真っ先に飢え死にするのは日本国民であるという話から始まった。

また、配布された資料は132ページに及ぶもので、私も現在全文は読み切れていないが、何点かご紹介する。

日本の食料自給率(カロリーベース)が30%台である事はよく知られている。
しかしこの数字は自由貿易が確保されることを前提にしている数字であり、今その自由貿易が危機にさらされている。
早急に政府が対策を打たないとこの数字は今後ますます下がっていく。

国内の農業産品を国内で消費拡大をする政策の必要性を訴え、積極財政議連の皆さんが積極的に発言されるよう訴えた。

そして、最も重要なのは、農業を支える肥料や飼料、が海外からの輸入に頼っているという事である。

下の写真は鈴木先生がテレビ番組へ出演した際の資料である。

海外からの輸入が止まった場合、食料自給率がどれだけ落ち込むかが、衝撃的な数字で示されている。

野菜は自給率80%から8%へ、米は97%から11%へ、鶏卵は97%から12%へ落ち込むという資料である。

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また、下の写真は各国の農業に対する補助金比率の一覧表である。
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講演終了後の質疑応答における鈴木先生の話では、各国は過剰な補助金WTO違反である事を承知しながら行っているとの話もあった。

この質疑応答で、元新潟県知事の泉田裕彦衆院議員、元御殿場市長の若林洋平参院議員から、地方公共団体団体が独自で行なった農業支援政策(学校給食での地元農産品の使用等)の紹介もあり、国、地方あげて、農業、漁業に対する支援が必要である事を痛感した勉強会でした。

統一地方選挙、国会議員補選が終わった

4月23日、統一地方選挙の前半、後半そして衆参の国会議員補欠選挙が終わった。

国会議員の補欠選挙については自民党は4勝1敗の結果となった。
私が聞いていた事前の情報通りであった。
衆議院の和歌山1区では維新に負け、千葉5区と、参議院大分県選挙区では僅差で勝った。
和歌山では、候補者選定にあたって、衆議院選挙区で負け続けて比例復活した候補者であり、自民党内で揉めた為、当初から厳しいと見られていたが予想通りとなった。
千葉県でも候補者選定で揉めたと報じられ、保守層が離れるのではという見方があったが、何とか競り勝った。
参議院大分県選挙区は前回当選者は野党であり、今回の野党候補者は立憲の元参議院議員野党統一候補だったので厳しい戦いが予想されていたが、ここもよく競り勝った。
前半の統一地方選挙では、全国的に共産党が敗退する中で、高知県議選では共産党が1人増え、5名→6名となった。自民党19名に次ぐ第二会派だ。
共産党の全国的な敗退はヤフーニュースによると「共産党は41道府県議会で99議席を持っていたが、改選後は75議席に。(ー24議席)

およそ4分の1を失った。… .

19道府県議席を減らした。このうち、新潟、福井、静岡、福岡、熊本の5県からは1人も当選することができず、空白県に転落した。最も多い12人がいた京都は9人の当選にとどまった。」

その中で高知県議選だけは1名増えた。嘆かわしい。

全国的に投票率が低下し、町村議員選挙では無投票が増え、定員割れの議会もあった。

国民の政治に対する無関心とあきらめであろう。

これらは今に始まった事ではなく、数年前から続いている。

それでこの国が良くなるなら、それでもいいのだが、そうではなかろう。



陸自ヘリ墜落事故でご遺体収容

宮古島沖の陸上自衛隊ヘリの墜落事故で、4名のご遺体が収容されたと報道された。

ご遺族に哀悼の意を表します。

同時に捜索、収容作業にあたっている自衛隊海上保安庁の皆様に敬意を表します。

また、「飽和潜水」で100メートルの海底で作業にあたっている海自の潜水隊員の安全を祈っています。

この作業の報道を聞いて、私は地元の宿毛湾沖の島沖で墜落した海上自衛隊のUS-1救難飛行艇の事故を思っています。

事故は平成7年(1995年)2月21日に起きた。

海上自衛隊岩国基地に所属するUS-1A飛行艇宿毛湾沖で離着水訓練を行っている時に海面に激突し、乗組員12人中11人が死亡しました。

その内の一名は女性隊員であった。

墜落場所の水深は約70メートル、機体はバラバラになり、ご遺体と共に1キロ以上の範囲に沈んでいたそうです。

当時私は、宿毛湾でハマチ、タイの養殖業をやっており、網と魚の点検と趣味を兼ねて、ボンベを背負って潜るスキューバ・ダイビングをやっていた。

そのダイビングの師匠から「自衛隊は凄いもんだ、あの深さで、広い範囲に散らばっているご遺体を全員収容した」という話しを聞いた。

キューバダイビングで潜れるのは50メートルが限度だと言われている。私は25メートルまで潜った経験がある。

その時に行われたのが「飽和潜水」であったことを、当時宿毛湾沖で収容作業にあたった元海上自衛隊潜水隊員の談話記事を見て思い起こした。

隊員は加圧された特殊カプセルに事前に入り、作業終了後も1週間程度カプセルの中で過ごして身体を戻すそうだ。大変な作業である。

一日も早く、全員の収容が終わる事を願っています。

 

北朝鮮の弾道ミサイル発射に対してJアラート

今朝(13日)午前7時55分、北朝鮮から発射された弾道ミサイルに対して、北海道周辺に落下する可能性が高いとの事で、Jアラートが発動された。

北朝鮮のミサイル発射については、間違って日本国土に落下する可能性はあった。

日本の防衛システムでは防御が出来ない。

これが現状です。防衛予算が足りてません。

早急にミサイル防衛システムを整備強化すべきです。

最近も米韓の合同演習が日本海で断続的に行われており、直近での演習には海上自衛隊も参加している。

北朝鮮のミサイル発射は、これらの合同演習に対する反応だ。

午前8時22分現在、北海道周辺に落下する可能性は無くなり、すでに「何処か」に落下したとの報道が流れている。