県議選候補者討論会

19日(土)午後7時から宿毛・大月・三原選挙区の県議選立候補者の公開討論会が開かれた。
主催は宿毛青年会議所であり、初めての試みである。
質疑の題は、青年会議所が用意した約10項目から3陣営が集まって、5項目に絞り込んだ。また、討論会とはいっても直接候補者同士で討論する訳ではない。
コーディネーターの福岡工業大学・池田賢治准教授からの質問に答えるだけである。
会場は宿毛市社会福祉センターで約900名入れる会場である。当日の入場者は270名であったらしい。
題は1、高知県宿毛市・大月町・三原村のインフラ整備と南海地震対策、
2、高知県産業振興計画について
3、第1次産業振興について
4、福祉教育子育てについて
5、議員定数・議員報酬削減について
である。
初めの3分間で各演題について考え方を述べ、その後池田先生からの質問に2分間で答える形式である。
話す時間があまりに短すぎる、もっと題を絞り込んでせめて5分程度は話させて欲しかった。
当初から3候補ともあまり考え方は変わらないので、来場者も少ないのではないかと危惧していたらその通りであった。
私と沖本候補の最大の違いは横瀬川ダムに対して建設推進かどうかであったが、私の話が高速道路建設に時間を取られ、横瀬川ダムの話ができなかったのが私の失敗であった。
横瀬川ダムは本体工事に進むかどうか未定であるが、このダム関連予算を山本有二代議士と私との連携で河床掘削予算を取ることができた。
私は平成17年頃であったと思うが、たび重なる国道56号線山奈地区の冠水対策のために中筋水系の河床掘削を提案し、県の宿毛土木事務所に調査させた。その結果、宿毛土木事務所管内と中村土木事務所管内とでそれぞれ1億5千万円ずつ、合計3億円の事業費がかかることがわかった。
ところが、その当時県の土木事務所が投入できる予算は土木事務所長の裁量予算で約3百万円程度であった。これでは完成までに50年かかる。
ところが、平成20年の夏に山本有二代議士が地元の陳情を受けて奔走して、補助事業である「中筋川洪水流下阻害部緊急解消事業費」作ってくれた。県の負担分は私が土木部河川課に交渉して了解を取り付けた。
現在までに投入された予算は
平成21年度当初予算 1億5千万円+7月補正 5千万円
平成22年度当初予算 5千万円+12月補正 3千万円
合計2億8千万円で河床掘削事業完了予定である。
1番目の高速道路建設では宿毛・内海間を通常の高規格道路として建設してもらうべく運動することを話し、2番目の産業振興計画では尾粼知事の進めるこの計画を全面的に支持してこの地域の発展に繋げる話をした。
3番目の第1次産業の振興は2番とダブルのに何故?と思ったら、沖本陣営が産業振興計画をよく理解していなかったらしく、この題を入れることを主張したそうである。
ここでは、農業分野で高知県が生産量日本一を誇るナス、シシトウ、ショウガ、ニラがあり、それらに加えて、ハネ物の換金化にも力を入れることを話した。
実はこの件に関しては先日ANAロジステックの幹部社員が宿毛を訪れ、スクスイトランスポートの中山社長と一緒に関係者を回って話が実現した事も話した。
4番目の福祉教育子育て支援を3分間で話せということはどだい無理ではあるが、福祉で「あったかふれあいセンター事業」、子育てで「地域子育て創生事業」、教育では全国学力テストの結果で全国平均より劣っていたのが、中学生も平均に近づきつつある話をした。
最後の議員定数・議員報酬削減については、両方とも賛成であり、来期も自民党県議団主導でこれを進めていくと話した。
2時間という制約の中で5問は多すぎたが、ケーブルテレビで後日放映されるそうなので、大月町と三原村の住民は見ることができないが、宿毛市民にとっては県議選投票の資料になると思う。
宿毛青年会議所のみなさんご苦労様でした、そして、有り難うございました。