情けないが米国頼み

米国がトモダチ作戦と称して1万8千名の米軍を投入して東日本大震災の災害救助、復興支援をしてくれたことには感謝している。
しかし、一方で同時進行で中国に対する牽制の軍事訓練をしていたことを、日高義樹氏の「世界の変化を知らない日本人」を読んで初めて知った。
私も平和ボケである。
東北沖には空母ドナルド・レーガンを中心とする空母打撃群(機動部隊)と、沖縄の海兵隊第3海兵遠征軍と佐世保揚陸艦数隻が派遣されて被災地に対する救助、復興活動をしてくれたことは承知していた。
今年2月に宿毛湾港に入港したドック型揚陸艦「トーテュガ」もこれに参加した。
しかし、米海軍第7艦隊空母ジョージ・ワシントン長崎県佐世保基地に入った新聞記事を読んだ時に、私は何で?と思った。
空母ジョージ・ワシントン福島原発事故を避けて避難したとトンチンカンな報道をしたマスコミもあった。
私は、東日本大地震の直後、菅首相が災害出動させる自衛隊員の数を2万、5万、10万と、あっという間に増やした事を聞いた時に、この首相は国防ということを全く考えていないなという事と、自衛隊員が総勢24万人弱であることを知っているのか、と思った。
自衛隊員は24万人体制でも足りないのである。
この中には事務方が含まれているので、出動できる将兵はまだ少なくなる、それが10万人も災害救助に動員されたら、陸上自衛隊員14万5千人の内、ほとんどの隊員が国防の任務からはずれることになる。
私はこの機会に尖閣諸島中国軍が必ず上陸すると思った。
さすがに米国である、中国軍尖閣諸島上陸に備えて、すぐに空母ジョージ・ワシントン打撃群を長崎県沖に派遣して軍事訓練を始めた。
これで中国軍は全く動くことができなくなった。
この軍事訓練は現在も継続中のようである。
また、東北沖に派遣されてトモダチ作戦にあたった空母ドナルド・レーガンはヘリコプターで災害救援をする一方で、艦載戦闘攻撃機FA18スーパーホーネットは北海道から東北地方の空の防衛任務についたという。
ロシアは震災後、爆撃機を日本上空に頻繁に飛ばし、航空自衛隊スクランブル出撃の回数は大幅に増えた。